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電線病はほどほどに

オーディオの新製品が減った
MD LD DCC DAT カセット エルカセット
規格自体が消えたものも多い
ベータやVHS 8mmビデオも高音質化が図られオーディオに繋がれていた
ビデオテープにPCMを記録するPCMプロッセッサーが安価に販売されていたので長時間録音機として使う人も多かった

8mmビデオを標準フォーマットとして録画も録音もすればよかった気もするがライセンス料戦争のため 統一はされない
カセットですら競合規格があったがソニーの交渉によりフィリップスがライセンス無償とし普及 のちにCDで手を組み莫大な利益を得た
VHSとベータ LDとVHD CDですらAHDという競合が
と書き出すと本題が始まらないので別記事でw

閑話休題
新製品が無いとオーディオ店やオーディオ雑誌と評論家が困る
そこで脚光を浴びたのがケーブルだ
電線病の始まりである

HMA-9500やPRA-2000でさえ細い電源ケーブル 貧弱なピンジャックとスピーカー端子で最近の太いケーブルを繋ぐと壊れてしまいそうだ
一世を風靡したCD-34
ピンコードは細いものが直出し 電源ケーブルも交換できない
困らなかったよね?

ケーブルで音が変わるのはしかたないというか規格が悪いところもある
RCAピンコードはホットから接続されコールド(アース)から外れるという絶望的な規格だ

筆者はケーブルや置き方 使いこなしで音が変わるのは ほんとは間違ってると思う
変わった方が楽しい人や都合がいい人も多いだろうが
苦労して手に入れた機器は苦労なく実力を発揮してほしい

聴きたいのは音楽だよね?

技術的に言うとピンコードやスピーカーコードはアンプNFBループ外にあり無防備である そこに挑戦したのがシグマドライブだ

スピーカーコードを2組使ってスピーカーの入力端子までNFBをかける
「スピーカーの入力端子までがアンプだ」と豪語した

シグマドライブ用スピーカー端子を備えたスピーカー
長岡鉄男氏絶賛のLS-1000も発売 スピーカー内部までNFBをかける執念を見せた

同時期に東芝オーレックスもクリーンドライブで同様のアプローチ

シグマドライブはプリアンプとパワーアンプ間でのΣ結線にまで発展
電線病終了かと思いきや・・・

すべて無くなった
悪貨は良貨を駆逐する

再び閑話休題

電線を交換すると音が変わる 音が変わると良くなったと思う
電線は消耗品だ
新しいのにしなくても一回外して同じものを付け直しても変わる
セルフクリーニングというものだ

まあ楽しければいいのだが

長岡鉄男氏は一貫してキャブタイヤコードをスピーカーケーブルに使った
母屋ではキャブタイヤで電源ケーブルも作った
高価なケーブルは使ってないと思う

電線病はほどほどに




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