リンパ腫と言われた日

また朝が来た。

早く目が覚めるので、朝イチで勉強を先に片付け、この間行ったアレルギーの専門医クリニックへ車を走らせる。この日は結果を聞く日。

待ってる間に彼のことが不安になって電話した所、その時はまだドクターには会ってないという。

私の診察が終わった後、彼から留守電入っていた。電話かけても、電話中っぽい。

多分生検結果が出て、両親と話してるんだろうなぁーと思った。家に帰ろうかと思ったけど、途中で電話が来たらどうしようと思ったので、私はクリニック近くの駐車場で車内で待機して電話を待つ。

15分後かな、再度電話がかかってきて・・・。

ドクターから話があり、結果は『リンパ腫』だと話されたという。

現在、細胞のタイプとステージは確認中。

私は『やっとわかった・・・』と涙がほろり。ショックも、驚きも無かった。

深呼吸して、ゆっくり運転して帰宅。
お昼を食べていたら旦那からまた連絡があり、『今から病院まで来れる?』とのこと。

ごはん食べかけでキッチンに置いたまま、すぐに病院に車を走らせる。目的は病院の隣のIVFクリニック。抗がん剤治療の前に、精子を凍結するため予約を病院が入れてくれたよう。

本人は日に日に変わっていく。もう一歩踏み出すたびに、背中を丸くするほど奥から咳き込んで、フラフラ。

精子凍結、やらないといけないの?
こんな辛いのに、やらなくていいよ。

でも本人はテキパキとコンセントフォームにサインし、精子を検査に回してもらうことに。

実は、旦那が体調悪くなる前に、卵子凍結を考えていたのです。IVFナースとも電話で話したし、ドクターにも紹介状を書いてもらって、あとはアクション起こすまで行ってたのですが・・・こんなことになり、むしろ旦那の事情でIVFクリニックに来るとは予想もしていなかったなぁ・・・

彼が部屋から出てくるのを待ってる間にナースから電話がかかってきて、『次の検査があるから、カニュレ入っていなかったら15分早めに戻って来てって伝えておいてね!』との連絡が入る。

彼が出てきた後それを伝えて、本人はCardiac blood pool imageを受けに病院へ戻る。

玄関に入っていくのを見届けて、私は帰宅。

後姿を見るのは、毎回切ない。

朝の告知から、精子凍結までなんだかバタバタだった。この日は何となく一人になりたくて、彼の両親とも顔を合わせずに1日過ぎた。カーテンも閉め切っているし、きっと落ち込んでいるんだろうなぁと思った。

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