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2023 年 9 月 6 日(水)〈10 年後に住んでいたいまち〉を考えよう

シン・住みよいつくばの会(「障害×提案=住みよいつくばの会」第 5 期)・第 4 回 ~2033 年にタイムトラベル!〈10 年後に住んでいたいまち〉を考えよう~
2023 年 9 月 6 日(水)10:00-12:00 @吾妻交流センター 参加者:22 名


■オリエンテーション(10:00-10:05)

・斉藤さんより、「シン・住みよいつくばの会」の趣旨と進め方の案内をいただいた。
23 年 03 月 ・2033 年像を描く(「困りごと」から始めるのではなく、ビジョン=理想を描く)
05 月 ・テーマを定める(焦点を絞り、課題(〇〇を□□するには?)を設定する)
*以降、24 年 03 月まで、「声を集める(課題に対する「現状」や「解決へのアイデア」 を募る)」、および「他の自治体の事例を調べ、検討する」ことも並行して行う。
07 月 ・解決策を検討する・その 1(声や事例をもとに、解決の方向性を定める)
09 月 ・解決策を検討する・その 2(声や事例をもとに、解決策の具体化を図る)
11 月 ・解決策を検討する・その 3(声や事例をもとに、解決策の具体化を図る)
24 年 01 月 ・解決策を検討する・その 4(声や事例をもとに、解決策の具体化を図る) 03 月 ・解決策を確定し、提案の骨子を作成する *この間、「声を集める(提案内容に対する意見を募る)」ことも行う。
05 月 ・提案内容を確定し、市民フォーラムを準備する
07 月 ・市民フォーラムでお披露目する
09 月 ・候補者への提案作業を準備する

参考:https://kx6vn.hp.peraichi.com/

■チェックイン(10:05-10:15)

・一人一言で「今日の期待」をリレーした。

■前回の成果をおさらいする(10:15-10:30)

・前回の成果をおさらいした。
・前回は、「私たちの 2033 年像」実現に向けて、「交流」と「情報」に関する解決策の検討を 行った。
具体的には、5 グループ(各 4~5 名)に分かれ、「交流(1)」「交流(2)」「情報」の順に、 それぞれ「グループで検討(約 15 分)」→「全体で共有(約 10 分)」を行い、アイデアを得 た。成果に関しては、前回の議事メモを参照のこと。

■「移動」と「トイレ」に関する解決策の検討を行う(10:30-11:45)


・「私たちの 2033 年像」実現に向けて、「移動」と「トイレ」に関する解決策の検討を行っ た。
具体的には、5 グループ(各 4~5 名)に分かれ、「移動(1)(2)(3)」「移動(4)」「トイレ」 の順に、それぞれ「グループで検討(約 15 分)」→「全体で共有(約 10 分)」を行い、アイ デアを得た。

◇移動(1)  徒歩・車いすでの移動 ◇移動(2)  公共交通での移動 ◇移動(3)  車での移動  10:30-10:55


2033 年像への課題:
障害があっても移動が自由に、スムーズにできるようにするには?
・すべての人が安全かつ快適に(休める場所も含め)歩道
・車道を利用できるよう整備するには?
・すべての人が平等に公共交通機関を利用できるようにするには?
・障害に関係なく、そのとき必要な人が、いつでも駐車できるようにするには?

▶解決策(徒歩・車いすでの移動):
・シェアカーが中心の社会にする(それぞれの特性に合った車をシェアするようにする)
・ナビゲーションシステムで、目的地までの平坦なルートが案内されるようにする
・公道における段差をなくす(熊谷 UD ブロック)
・shikAI(QR コード付きの点字ブロック)を普及させる
・トイレなどの標識をユニバーサルデザインにする

▶解決策(公共交通での移動):
・「つくば市公共交通活性化協議会」に当事者団体を入れ、意見を反映させる
・誰でも使いやすい「ロボタクシー」を開発する
・車いすでのタクシーの乗降がスムーズになるよう、乗務員の研修を充実させる
・バス停を路面電車の停留所のような形にする
・電車内からでもサポートの依頼ができるようにする

▶解決策(車での移動):
・多目的駐車場の基準を見直す
・「思いやり駐車場」を増やす
・スローパー車が使いやすい、縦長のスペースを増やす
・車止めの高さや間隔の規格を、スロープを考慮したものとする
・車のスロープの規格を統一する

◇移動(4) 飲食店・店舗等へのアプローチ 10:55-11:20

2033 年像への課題:

すべての飲食店・店舗・美術館・博物館がバリアフリー化されている状態とするには? (検討のヒント:バリアフリー条例を制定する)

▶解決策:
・障害者に優しい店の認証制度をつくる(バリアフリーソムリエ)
・合理的配慮のサポーター制度をつくる ・バーチャル空間で「バリアフリー万博」を開催し、事業者に参加を呼び掛ける
・バリアフリー化のメリットを自治体が提供する(ホームページでの PR、法人税・事業性の減免など)
・バリアフリーの基準を満たしている店舗だけで使える「お買物券」を自治体が発行する
・建築許可の基準として、バリアフリー化していることを追加する
・新築や改修の際に、当事者(団体)がチェックするようにする
・公共施設はバリアフリー化を法律や条例で義務づけ、民間施設は補助金をさらに拡充する
・市役所内にバリアフリー化のアドバイザーを置き、相談に乗れるようにする
・皆で積極的に利用して、意見を伝えていく

◇トイレ 11:20-11:45

2033 年像への課題:
(公共施設は当然として)すべての飲食店・コンビニ等のトイレが、障害者を含め多様な人が使うことが 前提となっているには?
(検討のヒント:設計時に当事者の声を聴く)

▶解決策:
・店舗の規模に応じたバリアフリートイレの設置基準をつくる
・多目的トイレの仕様に関する基準をつくる(当事者が提案する/定期的に見直す)
・新築や改修の際は「トイレファースト」で設計・施工する
・バリアフリートイレの設置により、助成金または法人税・事業税の減免が得られるようにする
・多目的トイレのメンテナンスにも予算をかけるようにする
・「トイレ学」でまちおこしに取り組み、「トイレといえばつくば市」と言われるようにする ・市役所にトイレアドバイザー(トイレマスター)を置く
・トイレについて、さまざまな当事者が集まって話す場を設ける
・トイレ情報をマップ化する(まずは「多目的トイレマップ https://wc.jp47.net/」に情報を登録する)
・合理的配慮のコンサルティング会社をつくる
・「出入口の広さ」に留意するようにする/個室内に、荷物をかけるフックを増やす
・多目的トイレのマークに「レインボーマーク」を追加する

■次回のテーマ・日程・会場を決める(11:45-11:50)


・第 5 回は、11 月 30 日(木)10:00~12:00 に、吾妻交流センターで開催し、「住居」と「健康」 に関する解決策を検討することとした。

■チェックアウト(11:50-12:00)

・一人一言で「今日の感想」をリレーした。以上


(参考:本日検討した各項目の「2033 年像」と「課題」)


◇移動(1) 徒歩・車いすでの移動 (3 票)


私たちの 2033 年像: ・すべての人が安全に歩道を利用できるよう整備されている(広い、段差や穴がない、点字ブロックがある)×3
・交差点の歩道と車道の段差がなくなっている(熊谷 UD ブロックが導入されている)
・すべての大通りに音声信号が設置されている・すべての道に街路灯がある
・学生が多く住む地域に街路灯が多く設置され、安全が確保されている
・公園やペデストリアンデッキに、きれいなベンチがたくさん設置されている

2033 年像への課題: すべての人が安全かつ快適に(休める場所も含め)歩道・車道を利用できるよう整備するには?

◇移動(2) 公共交通での移動(2 票)


私たちの 2033 年像:
・バリアフリー化された公共交通機関が利用できる
・駅員の補助がなくても、いつでも、どの車両でも乗ることができるようになっている
・すべてのバス停が車いすで乗降しやすい形状・広さになっている
・すべての人が自由にどこでも行ける公共交通機関(つく福タク)がある
・マイナカードが障害者手帳を兼ね、カードをかざすだけで割引運賃が適用されるようになっている

2033 年像への課題:
すべての人が平等に公共交通機関を利用できるようにするには? 障害があっても移動が自由に、スムーズにできるようにするには?

◇移動(3)

車での移動(0 票)
私たちの 2033 年像:
・身障者用駐車場が、数・広さともに充実し、いつでも停められるようになっている×2

2033 年像への課題: 障害に関係なく、そのとき必要な人が、いつでも駐車できるようにするには?

◇移動(4)

飲食店・店舗等へのアプローチ(1 票)
私たちの 2033 年像:
・すべての飲食店・店舗に車いすで入ることができるようになっている×3
・美術館・博物館がバリアフリー化されている

2033 年像への課題: すべての飲食店・店舗・美術館・博物館がバリアフリー化されている状態とするには? (検討のヒント:バリアフリー条例を制定する)

◇トイレ(5 票)


私たちの 2033 年像:
・トイレをもっと大事に考えるようになっている
・バリアフリートイレが(広さ・手すりの数・機能など)より使いやすくなっている
・ベビーカーが入れるくらいの、ちょっと広めのトイレが増えている
・公共施設のトイレや通路が十分に広くなっている
・公共施設のトイレがすべて個室(ジェンダーフリー)になっている
・すべてのバリアフリートイレや男性用トイレにサニタリーボックスが設置されている
・多目的トイレの表示が分かりやすいものになっている
・ユニバーサルシート付トイレが増えている(各施設・各階に 1 つ)

2033 年像への課題:(公共施設は当然として)すべての飲食店・コンビニ等のトイレが、障害者を含め多様な人が使うことが 前提となっているには?
(検討のヒント:設計時に当事者の声を聴く)