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DX推進人材になろう(2)


1-5.DX推進パスポートの対象資格

DX推進パスポートの対象資格は、IT全般の基礎知識に関する「ITパスポート」、AI・ディープラーニングが中心の「G検定」、数理・データサイエンスが中心の「データサイエンティスト検定リテラシーレベル」(DS検定)の3種類です。

各試験を、デジタルリテラシー協議会を構成する情報処理推進機構(IPA)、日本ディープラーニング協会、データサイエンティスト協会が実施しています。

デジタルリテラシー協議会HPより

なおITパスポートとG検定は更に上位資格もありますが、DX推進パスポートはあくまでも「すべてのビジネスパーソンが取るべき資格」とされているため、専門職向けの上位資格は対象外です。またITパスポートは、2021年4月以降の合格者が対象です。

1-6.パスポートは3レベル、7種類

3資格全てに合格すると、DX推進パスポートの最上位・レベル3、2種類ならレベル2、どれか1種類ならレベル1のデジタルバッジがもらえます。この組み合わせで7種類となります。バッジを取得すると、バッジの画像や名称を名刺に記載し、DX人材としてアピールできるようになります。

デジタルリテラシー協議会HPより

1-7.DX 推進パスポートの現在

DX推進パスポートは2024年2月に登録受け付けが始まった、まだ開始約1年の比較的新しい制度です。公式な登録人数は発表されていませんが、2024年5月末時点で全体で4000件以上の申請があったとされています。

この数字はレベル1~3の全員です。3資格の中では比較的簡単なIT パスポートは年間約30万人が受験しており、大部分がITパスポートのレベル1とみられます。従って、ITパスポート以外にも1つ合格したレベル2、さらに全て合格のレベル3は相当少ないと考えられます。

なお2021年9月に始まったDS検定の合格者は、2024年11月の第8回までの累計で8260人しかいません。つまり、DX推進パスポート3を持っていることは、専門職以外としては非常にデジタルに強い、希少なスキルを持っている証明になるのです。

1-8.オンリーワンの人材に

昨今はあらゆる業界が人手不足になっており、AIの活用を含むDX は必要不可欠です。その一方で、情報処理推進機構(IPA)が発表した「DX動向2024」によると、日本ではDXを推進する人材について、質・量共に8割以上の企業が「やや不足している」「大幅に不足している」と回答しています。

つまりDX推進パスポート3の取得は、勤務先でオンリーワンのDX推進人材になるための最短ルート、正に「パスポート」なのです。また就職や転職の際にも、実務経験はなくても一定の実力があると認識され、有利に働く可能性が非常に高いです。

日々やりたくもない雑務に終われ、仕事にやりがいを感じられない人こそ、DX推進パスポート3を目指してみてはいかがでしょうか。




3月にデータサイエンティスト協会のDS検定リテラシーレベル合格、そしてDX 推進パスポート3の取得を目指す文系おじさんです。勉強の息抜きも兼ねて、DS検定やDX推進パスポートなどの事を少しずつ書いていきます。

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