箱根予選エントリーメンバー紹介(下級生編)

選手紹介の項目内容
❶出身校
❷5000mPB/10000m PB/ハーフPB
❸大学主要大会実績

これらの項目に加えて、
今回は「個人的現状評価」として、
「安定感」「スピード」「スタミナ」「経験値」「勢い」の5項目を星1〜5個で勝手に評価。
あくまで直近のレースまでを参考にした中での評価なので、夏合宿での成長があれば今後この評価も大きく変わってくると思います。
※「経験値」の項目は、箱根予選その他主要大会の出場回数、結果、同じ立川で行われた学生ハーフの結果を評価の対象にしています。


No.9
シャドラックキップケメイ
❶ケニア・イリギタティ
❷13:20.86(大2)/27:20.05(大2)/60:16(大1)
❸24年:全カレ10000m🥇、全予4組🥈、関カレ5千🥈、箱根2区10位、23年:箱予🥇、全カレ10000m🥈、全予4組29位

個人的現状評価
安定感  ★★★★☆
スピード ★★★★★
スタミナ ★★★★★
経験値  ★★★★★
勢い   ★★★★☆

10000m学生歴代3位のタイムを持つ日大の大エース。来日当初は故障や貧血等で本来の力を発揮できていませんでしたが、昨年の日本インカレ10000m2着を皮切りに、その実力を遺憾なく発揮するようになりました。昨年の箱根予選では個人1位の爆走でチーム4年ぶりの箱根路復帰に大きく貢献。箱根は2区10位と悔しい結果に終わりましたが、今年度は4月に5000mと10000mで日大記録を更新。10000mは学生歴代3位の記録をマークしています。タイムは勿論、共に日体大記録会の最終組で1着を勝ち取ったレース内容も素晴らしいものでした。その後は若干状態を落としていた印象でしたが、秋初戦の日本インカレ10000mを制し、再び箱根予選で個人トップを狙える態勢が整ったと思います。今回はライバルも手強いですが、2年連続の個人トップを勝ち取り、チームに大きな貯金をもたらしてほしいです。



No.10
高田眞朋②(たかた まなと)
❶宮崎・宮崎日大
❷14:08.25(大2)/29:12.19(大2)/65:05(大1)
❸24年:全予3組10位、関カレ5000m26位

個人的現状評価
安定感  ★★★★☆
スピード ★★★★☆
スタミナ ★★★☆☆
経験値  ★★★☆☆
勢い   ★★★★★

今年度急上昇中の次世代エース候補。ルーキーイヤーの昨年度は故障に苦しみ、デビュー戦は11月の日体大10000mに持ち越されました。タイム自体も今では考えられない32分台でしたが、そこから徐々に状態を取り戻し、年末には5000mで14:31、今年3月の学生ハーフでは初ハーフながら65:05という上々のタイムをマークしました。そして、2年生となり、4月の5000mで14:08の自己ベストをマークし、関東インカレにも同種目で出場。10000mでも4月に自己ベストを約3分更新しています。その中で、極めつけは6月の全日本予選。各校の主力が揃う3組を担い、蒸し暑さも残る中で自己ベストを更新して組10位と大健闘。主力の一角へと名乗りを上げる見事なレースでした。実力はさることながら、安定感が高く、自分でリズムを作れる選手でもあるので、個人的にはフリー走を期待したいですが、当日はどのような走りになるでしょうか。走る度に進化を見せる高田選手の更なる衝撃に注目です。



No.11
山口彰太②(やまぐち しょうた)
❶栃木・佐野日大
❷14:08.33(高3)/30:42.58(高2)/65:33(大1)
❸24年:関カレ1500m予選2組9位

個人的現状評価
安定感  ★★☆☆☆
スピード ★★★☆☆
スタミナ ★★★☆☆
経験値  ★★☆☆☆
勢い   ★★★☆☆

三大駅伝予選会初エントリーとなった山口兄弟双子の兄。高校時代の5000m PBは現チーム日本人選手最速タイムであり、入学時から期待の高かった選手です。ルーキーイヤーの昨年は、デビュー戦こそ4月の東海大日大対校でしたが、その後はレースに出場できない苦しい期間が続きました。復帰戦となった年明け3月の学生ハーフでは、イーブンペースを刻み、初ハーフながら65:33というまずまずの結果を残しました。昨年度とは対照的に、今年度はコンスタントにレースに出場しており、1500mでは4月の東海大日大対校で自己ベストを更新した後、関東インカレに出場。また、6月に出場した富里スイカロードでは見事に優勝を飾っています。1500mでも結果を残していますが、学生ハーフや富里スイカの結果を見ると、長距離ロードを自分のペースで押す走りが現状一番力を発揮できるような気がします。集団走が予想される今大会は個人的に最も適している舞台だと思いますし、今から大会当日の走りが楽しみです。



No.12
山口聡太②(やまぐち そうた)
❶栃木・佐野日大
❷14:10.55(高3)/29:26.49(大1)/67:14(大1)
❸24年:全予1組20位、関カレ5千32位、関カレ1500m予選1組12位、23年:関カレ1500m予選2組13位

個人的現状評価
安定感  ★★★☆☆
スピード ★★★★☆
スタミナ ★★☆☆☆
経験値  ★★☆☆☆
勢い   ★★★☆☆

積極性とスピードが売りの山口兄弟双子の弟。兄の彰太選手とは対照的に、1年時から主要大会へのエントリーを果たしていた選手で、箱根駅伝でも16名のエントリーメンバーに名を連ねていました。記録の面では、昨年11月に10000m29:26の自己ベストをマーク。これは、昨年度の日大日本人ルーキーとしては最速のタイムでした。今年度は、1500mを中心に活躍を見せ、1500mでは現在までに三度の3:50切りのタイムをマーク。また、1500m以外でも活躍を見せており、関東インカレ5000mでは序盤留学生につく果敢な走りを披露。6月の全日本予選ではチームが苦戦する中、1組20位とまずまずの結果を残しました。今年3月の学生ハーフでは67分台に沈むなど、距離対応には若干の不安がありますが、集団走で落ち着いたレース運びをすれば、終盤持ち味のスピードで急浮上する展開が見られてもおかしくないと思います。エントリー留まりで、出場が叶わなかった昨年の分も、今年は自らの走りでチームを予選突破に導いてほしいです。



No.13
長澤辰朗①(ながさわ たつろう)
❶新潟・中越
❷14:31.96(大1)/30:13.65(大1)/ー
❸ー

個人的現状評価
安定感  ★★★☆☆
スピード ★★☆☆☆
スタミナ ★★☆☆☆
経験値  ★☆☆☆☆
勢い   ★★★☆☆

入学後に安定した結果を残している期待のルーキー。高校時代は惜しくも都大路に出場することはできませんでしたが、県予選では2年時には主要区間の4区、3年時にはエース区間の1区を担当する実力を持っていました。大学入学初戦となった日体大5000mでは、前半から積極的な走りを見せ、14:31の自己ベストをマーク。その2週間後、自身初となった10000mでも、終始安定した走りで組7着の30:13という上々の走りを見せています。また、6月の富里スイカロードでは、優勝の山口彰太選手から僅差の3着に入るなど、ルーキーながら前期シーズンはチーム上位の安定感を誇っていました。全日本予選のエントリーには入りませんでしたが、夏合宿はAチームで充実の夏を過ごせていたようで、大学駅伝秋号では主務が選ぶ「最も頑張った1年生」に選ばれていました。今大会は初ハーフとなりますが、心強い先輩達のアシストも受けながら、思いっきりの良い走りで、今の自分の力を思う存分発揮してほしいです。



No.14
花輪琉太①(はなわ りゅうた)
❶鹿児島・鹿児島城西
❷14:40.48(高3)/30:02.20(大1)/ー
❸ー

個人的現状評価
安定感  ★★☆☆☆
スピード ★★☆☆☆
スタミナ ★★☆☆☆
経験値  ★☆☆☆☆
勢い   ★★★☆☆

ここにきて急上昇中の将来性豊かなルーキー。高校時代は3000mSCに取り組んでおり、3年時の南九州高校総体では9:10の好タイムで4位入賞を果たしています。また、県駅伝ではアンカーを担い、優勝候補の出水中央の追撃を凌ぎ、見事に優勝のフィニッシュテープを切りました。その後、都大路では2区27位の結果を残しています。大学入学後、前期シーズンはレースへの出場はなく、先月の日体大10000mが大学初戦となりました。レースは序盤からハイペースの展開でしたが、暑さもある中、29:30ペースに7000mまで食らいつく健闘を見せました。最終的には30:02のタイムになりましたが、最終盤の粘りを含めてタイム以上に内容のあるレースだったと思います。今回が初ハーフにはなりますが、高校時代に「上りが得意」とコメントしている記事も見つけることができたので、上りが厳しい終盤に順位を上げ、チームの予選通過の原動力になってほしいです。

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