9/28 日体大記録会 振り返り

いつも投稿をご覧いただき、ありがとうございます。昨日(9/28)は日体大記録会10000mが行われました。数日前に天気予報を見た時は雨予報だったと記憶していますが、当日は日差しもあり、蒸し暑い中でのレースとなりました。結果としては、組1桁が5名いれば、他の8名は組20位以下に沈むなど、チームとして収穫と課題がはっきり見つかった一日になったと思います。今回も現地観戦をしましたので、現地で見た感想も交えながら、レースを簡単に振り返りたいと思います。


9/28 日体大記録会 男子10000m

2組
4着 片平優斗① 31:07.24 初
28着 長岡颯太① 32:50.01 初

蒸し暑い一日でしたが、この組の時間帯は日差しもあり、特に暑さが厳しい条件下でのレースだったと思います。その中で、これが大学初レースとなった片平選手が組4着の好走。暑さが厳しい中、日体大の3名が序盤から30:30のペースで飛ばす難しいレースでしたが、そんな中でも後半のペースダウンを最小限に抑えられた点は大きく評価できるポイントでした。スタミナは現時点でも良いものがありそうなので、今後の飛躍に向けてはスピード強化が鍵になりそうです。一方、長岡選手は2000m付近で苦しくなり、4000m以降は3:20/kmを超える厳しいレースになりました。まだ力不足の面が否めない結果となってしまいましたが、前から落ちてきた選手を交わすなど、終盤に見せた粘りは今後に繋がってくると思います。



3組
1着 吉村颯音① 30:18.34 初
8着 石川悠斗① 31:04.87 PB
20着 山室陽太② 32:02.75 初
25着 齋藤健人① 32:33.10 PB
27着 小久保温人① 32:46.11 初
32着 千葉大門② 33:14.66

2組に比べると、日差しの影響が弱まった中でのレース。それでも、場内アナウンスでは気温30度という発表があり、10000mを走るにはまだ過酷なコンディションだったと思います。また、この組には日大のコーチである山田拓人さんも出場。その山田コーチがおそらく5000mまでのペースメーカーで、日大勢は30:30付近を目標にしたレースを展開していました。そんな中、5000m手前で山田コーチの前に出たルーキーの吉村選手が最終的に組1着を勝ち取る快走を披露。8000m過ぎまで表情が全く変わらず淡々とペースを刻めていましたし、ラスト1000mを2:46〜47まで上げた切り替えも見事。怪我なく継続的に練習を積む事ができれば、冬には29:30付近のタイムも狙えそうです。チーム2番手の石川選手は4月から45秒タイムを短縮して着実な成長を見せました。先頭集団にはつけませんでしたが、8着までじわじわと順位を上げてきたのは夏合宿の成果が出ていたでしょうか。あとはスピードが身につけばますます面白い存在になります。3番手の山室選手は本来ならもう一つ後ろの組でもおかしくない実力を持っていますが、やはり状態が良くなかったか、後半はかなり厳しい走りとなりました。齋藤選手も良い頃の走りが中々戻ってきませんが、今後練習を積む中で何とか光を見つけたいですね。小久保選手はまだスピード面で厳しかったですが、格上相手に勝負を挑んだこの経験を今後に活かしたいところ。久々の千葉選手は前半積極的な走りが見られましたが、後半の落ち込みが厳しかったですね。山室選手共々、継続的にレースに出場できるようになれば、また違った結果も見られるはずです。



4組
5着 花輪琉太① 30:02.20 初
7着 森翔哉① 30:05.76 PB
22着 小林聖弘③ 30:55.00
31着 黒川遙人① 31:35.71
34着 長谷川豊樹② 33:15.39

この組には芝浦工大の箱根予選メンバーと思われる主力選手が出場。体感温度が若干下がったとはいえ、序盤は28分台ペースでレースが展開されるなど、まだ10000mのレース経験が浅い日大選手には酷とも思えるレース展開でした。しかし、これが大学初レースとなったルーキーの花輪選手が7000mまで先頭集団に食らいつく健闘を見せました。流石に無理をしすぎたか、8000mまでの1kmは3:15程のラップに落ち込みましたが、最後は再び粘りを見せ、チーム2番手となった森選手に交わされなかった点も評価できます。順調にいけば、3組の吉村選手同様、冬には29:30付近のタイムを目指せると思います。森選手は位置取りの上げ下げが激しく、見ていて心配になる(笑)レースではありましたが、最後しっかり纏めてくる辺りは地力の高さを感じます。荒削りの分、伸び代は十分ですし、どこかの機会であっと驚くタイムを出してもおかしくないですね。3番手の小林選手は中盤に先頭集団から遅れた際も、表情や動き自体にはまだ余力があるように見えましたが、私が思ったより後半が伸びなかった結果になりました。学生ハーフ以来の実戦だった事もあるので、ここから少しずつ状態を戻してほしいですね。黒川選手は序盤からあまり動きが良く見えませんでした。次のレースでは状態を戻して本領発揮といきたいところ。長谷川選手は序盤こそ積極的でしたが、3000m付近で一気に苦しくなると、最終的に最下位に終わる信じられない結果になりました。7月の3000mを見ても、現状は高速レースに難がありそうなので、この課題を次のレースまでに少しでも解消したいところですね。

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