旧姓で転職したい
閑話休題。
結婚した際、夫の苗字となりました。本意ではありませんでしたが、夫に自分の苗字を名乗らせるのもまた本意ではありませんでしたので、世の通例に習う形で夫の苗字に変え、仕事では旧姓(婚姻前の氏名)を使用していました。
子どもができる前はそれでも、婚姻前の氏名を利用する機会も多かったのですが、子どもができるとなにかと婚姻後の氏名を使用する頻度が増えます。気がついたらもう仕事中くらいしか、婚姻前の氏名で呼んでいただける機会がないのです。
そのことに順応する方も多いでしょうが、少なくとも私はもやもやしておりました。
これで、転職してしまったら婚姻前の氏名で誰も呼んでくれない!?
大げさにいうとアイデンティティ・クライシスを感じます。
少数派かもしれませんが、一部の方には共感していただけると信じています。
転職しても婚姻前の氏名で働きたい。
さて、転職活動はどうするか。転職エージェントに登録する際は、婚姻前の氏名で入力しました。
履歴書の氏名欄は婚姻後の氏名を記載し、本人希望欄に、
「婚姻前の氏名が▲▲、婚姻後の氏名が□□です。長年、婚姻前の氏名を使用しているため、▲▲で働きたいと思っています」と記載して提出することにしました。
先に結果を言うと、それで問題なかった、と感じています。
転職エージェントさんはもちろんのこと、面接に呼んでいただいたすべての場で冒頭から「本日の面接は▲▲さんとお呼びするということで、よろしいですか」と言っていただけました。理由なども特に訊かれず。素直に嬉しかったです。ご対応いただいたみなさま、ありがとうございました。
旧姓で特許を取ってるとか、旧姓が日本に数人しかいない珍しい苗字とか、そういった特別な事情がない、仕事で対した実績のない、ごく普通の会社員でも「婚姻前の氏名で転職活動」できました。
参考になる方がいらっしゃれば、幸いです。