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社会保険労務士試験に合格して、転職活動した話(3)

自分の備忘録として、転職活動の記録を残しています。

5、転職活動の軸を考える

書籍を読んであれこれ考えながら、転職活動の軸を決めました。

MUST
第1位:人事労務に専念できる職に就く。
→そのための転職なので、仕事内容を最重視。
同率1位:共働き子育て世帯に理解のある会社(急な残業できない、突然休んだりする)
→これは優先というより、そうでなければ働けないので……
第2位:通勤時間が現職より短い。
→家庭にとっては通勤時間は短いほどよいけれど、個人的には電車は嫌いじゃないので1時間以内ならなんとかなるかな、と。
以上3点、MUSTは最低限に絞りました。
子育て世帯なら気になる福利厚生は、重視しない方針でした。
まだ30代なので、福利厚生とスキルアップで選ぶ状況になれば、スキルアップを選んでおいたほうが後々の会社員人生にはプラスになると考えて。

WANT
・社労士事務所>アウトソース系会社>隣接士業事務所>企業の人事労務
・通勤時間30m以内
・10~99人規模の会社。
・年収は現職以上
・在宅勤務可

・応募先について考える
※以下は業界知識がない中で、個人的に考えた結果です。
社会保険労務士の資格を持っていると、いくつか働き方が想像できます。
①社会保険労務士事務所で働く
②企業の人事部で働く
③アウトソース系(BPO会社・シェアード会社)で働く
④隣接士業(会計事務所・税理士事務所)で働く
⑤独立開業 等

私の場合は中小企業にて間接部門全般に広く浅く従事するという働き方をしており、その中で人事労務の仕事に適性を感じ、社労士試験に挑戦しました。
なので最初から「社会保険労務士になりたい」、「国家資格を取得したい」という動機ではなく、いま携わっている職務を体系的・専門的に理解するため勉強したい→勉強するならわかりやすく、資格取得を目標にしよう、という順番でした。(そして運良く合格しました)

そういった動機から考えると、②企業の人事部で働く、がぴったりくるのではないかと考え、最初はその方向でおりました。でも、より突き詰めて考えると(1)「人事労務の業務を専門としているひとに深く教わりたい」、(2)「そもそも、企業の人事部と業務の委託先、どちらの働き方が向いているのか確かめたい」という気持ちに気がつきました。

(1)「人事労務の業務を専門としているひとに深く教わりたい」
実は間接部門の仕事、その時々でやり方を教わりはしましたが、大局的な視点を持って職務に取りかかったり、職務の深い意味を教えてもらえるほど知識を持った方に教わった経験がありません。中小零細企業あるあるかもしれませんが、直属の上司は営業職(いい上司だけど、仕事内容はいまいちわかってない)。
この観点から環境を考えると②企業の人事部で働くのは、私程度の経歴では大手の企業は厳しいだろうから、中小企業の人事部ということになりますし、そうなると上司・同僚の方が人事労務を専門としているかどうか?はある意味ではガチャガチャ、になると思いました。また④隣接士業で働く、では社会保険労務士として一人前のスキルを求められるだろうから教わる環境ではない、と考えました。

(2)「企業の人事部と業務の委託先、どちらの仕事が向いているのか確かめたい」
クライアントワークの経験がないため、現時点では向き不向き・そもそも通用するのかどうかがわかりません。少しでも若いうちにクライアントワークの経験をしたほうが、もし向いていなければ企業の人事部に転職し直すという選択がとれるとも思いました。

このように考えて①社労士事務所③アウトソース系の会社で働きたいと考えました。
・「教わる」という時点で、社会人になって教わる気持ちでいるのは難しいのでは?という向きもあるかとは思いますが、新人としての転職になるので、求人票を読んで教育をしてくれそうな雰囲気で探す方向でいようと考えました。(最低でも社労士さんが3人以上いる事務所にしたい、とは思いました。)

第一希望は社労士事務所として、どこでもいいとは思えませんでした。
給与計算を受諾していることはマスト。クライアントワークが合わなかったとして、企業の人事部に再度転職するために最もアピールできそうなのが給与計算の業務経験だと思いました。
なので障害年金特化、助成金特化の事務所は希望とは違う。
さらに社会保険手続き特化で給与計算はグループ会社でやっている、というところも希望と違う。幅広く経験を積みたいので大手事務所で業務の細分化が進んでいる事務所も希望とは違う。そして給与計算問の観点でいえば業界特化型(医療業界の顧問専門とか)でなく、なるべくなら多様な業界にふれておきたい。でも、現職で最もやりがいを感じているのが、「パートから正社員に登用される方に雇用契約内容を説明する」だとか、「産休・育休を控えている社員に制度説明をする」といった業務なので、給与計算だけでなくゆくゆくは労務相談にも取り組みたい……。
そういったことを考えると、中規模の、給与計算を受注している、企業顧問にメインで取り組んでいる社労士事務所で働けるといいなあ、と。

年収については現職同等以上(現職が低めだから、いまより下がるのはまずい)、リモートワークがメインじゃなくていいけれど、家庭の緊急時には在宅でも働ける環境が助かります。

このように書いてみると希望が高すぎるようですが、希望を高くというより、転職希望先の解像度を上げておくというイメージでした。
採用は少々携わったことがある程度で、けっして専門ではありませんが、「当社で勤務するイメージを持てているか」、「採用担当者・面接官に当社で勤務するイメージを持たせられることができたか」というのは採用・不採用のポイントでしたので、社労士業界の経験知識はまったくないのですが自分なりに一生懸命考えました。

続きはまた次回!

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