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中学受験について考える日が来るなんて

うちの子はアスペルガー症候群だ。
今小学4年生
勉強は好きじゃない。学校は行くけど授業は聞いてない。

中学受験が視野に入るようなお子さんを持つご家庭はすごいな
うちには悲しいかな全く関わりのない話

そんな風に思っていた。

それが、中学受験について考える日が来るなんて。


それは、中1のお兄ちゃんを持つママ友の一言がきっかけ。
「イチくんは中学受験するの?」

いやいや、うちは日々の宿題もやっとの落第生なんで・・
と、顔の前で手をブンブン振って苦笑いした。

「そお?でももしそうなら、のびのびした学校に入った方がいいんじゃない?
中学受験の学校って頭のいい子が行く学校ばっかりじゃないよ」

え?・・そうなの?
そう思ったけど、ピンと来なくて
同時に、学力が低い中学校にわざわざ高いお金払って入れるの・・?
なんて頭を過ってしまって、その話はそこで終わり・・

ママ友から探りを入れられただけかな?とか、
他愛もない世間話か〜なんて真剣に取り合わない気持ちがある一方、
何だか忘れられない、ずっと心に引っ掛かる会話となって残って行った。



それが去年の11月のこと

その年の暮れ、私は声の教育社の「中学受験案内」を手に取っていた。

全くの無知で、これまで中学受験は成績上位の子が、よりレベルの高い環境を求めてするものだと思っていた。

そうじゃない中学受験があるなら、それってどういうことなんだろう。
中学受験を、世間のイメージ程しか知らないままでやり過ごして後悔しない?
もし”のびのびした学校”があるのだとすれば、これこそイチ向きなんじゃないか。
彼のためにも選択肢として正しく知っておく必要があるんじゃないか。


ただでさえ生来癇の強い彼が、中学生になって反抗期を迎えたら、私はもう彼の学校生活や勉強をサポートすることすらできなくなるかも知れない。
アスペルガーの性質もあって授業態度も悪く、提出物も出せないイチが、このまま公立中学に進んだら、高校受験の時に詰むのは目に見えている気がしていた。

その不安に、突き動かされていた。

型にはめて育てることは困難なイチだけど、決して頭が悪い訳ではない。
得意なことだってたくさんある。

優秀だからじゃない、公立中学校に行かない為の中学受験。
そんなことができるのかな。

まだ何も決めていないけど、情報収集から初めてみる。
そんな我が家の中学受験にまつわる日々を、日記形式で綴っていきます。

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