【ダンジョン飯】感想&考察
おはこんばんにちは、マリアです。アニメ19話まで視聴しダンジョン飯にハマってしまったので、続きの7巻から最終巻まで一気に購入し読破しました。それの感想&考察です。当然ネタバレを多分に含みますのでご注意。また考察はアニメマンガのみ、かつ個人でやってることなので「何言ってんだコイツ」となっても許して。ワールドガイド購入済。
感想
滅茶苦茶よかった。ここ数年で読んだマンガで1位と言っていいくらい。魔物を狩り、喰らう。生きていくためには必要なことだ。どのPTも一貫して目的を果たすために動いており、それぞれがシリアスな雰囲気になったりする中、ライオスPTは呑気に魔物を食い続けているところが特に良かったわね。一方その頃なカブルーたちの舌戦など知る由もない(笑)。それにしても魔物好きが進みすぎて味を知りたくなるとは…ライオスがもし人間に興味を持っていたらカニバリズムに目覚めていたに違いない。
登場人物の中ではカブルーが一番好き。人を〇し慣れているところや高い洞察力、推察能力、人心掌握術。舞台を暗躍するにはどれも必須なスキルだ。ライオスが王になった後は側近になったようだが…政策の殆どが彼の案だろう。マルシルが宮廷魔術師でカブルーが宰相となるのは想像に難くない。彼がいる限り王国は安泰だろう。(実際は政治はヤアドが行い、マルシルも顧問魔術師だとか)
お気に入りは11巻から12巻あたり。マルシルが迷宮の主になり、急激に変化していくダンジョンと魔物たちであたりはもうてんやわんや。それなのに張本人たちは「迷宮の主になってはいけない!」とか当たり前なことを力説するあたりがね(笑)。
ファンタジーでも、現実に存在してそうな要素が出てくる作品が私は好きで、ダンジョン飯は見事にこれに合致していた。空想、妄想。どれだけ荒唐無稽であろうと、理由や説明を付ける。そうすることで「確かに」「なるほど」「ありえるかも」と納得できる。そんな作品が私は好きです(隙自語)。
じゃあ本題。
キャラ考察
ギガヘプタヘッドマルシル
ギガヘプタヘッドマルシル大好き。何を隠そうダンジョン飯に触れる切欠になったのがこの娘なのである。6つの犬の頭にマルシルの頭。どれか一つの頭を重点的にかわいがって、他の頭を嫉妬させたい欲に駆られる。それぞれの頭の好みも違うだろうし、手なずけるのはかなり大変そうだ。
下半身はケンタウロスのように四つ足だと思っていたが、どうやらスキュラらしい。つまり下半身は蛇?でも尻尾のようなものが見えるんだよな、2足歩行か?この作品におけるスキュラがどういう形態なのか語られていないため不明だが、少なくとも四つ足ではなさそうだ。残念。ライオスは頭足類が苦手なので、他作品によくあるヌメヌメした水棲系でもなさそうだし。アニメでどう語られるか楽しみだ。
どうもライオスは頭を増やすのが好みらしい。頭を増やすことのデメリットはバジリスクなどでよく分かってるはずだが、それでも多頭を求めるのはライオスらしいというかなんというか。最強の魔物も三つ首だし。噛まれるだけで魔物化もかなり都合がよすぎる、私も噛まれたいものだ。
そういえば、イヅツミは一つの身体に二つの魂があるお陰でサキュバスに魅了されなかったが、同じような術を使用したリシオンはどうなのだろうか。やはり大丈夫なのだろうか。
ところでライオスが魅了される条件についてだが、個人的には「人間が魔物になる」がトリガーだと考えている。ライオスPTのライオスの異性、つまり女性はマルシルとイヅツミだが、イヅツミは既にほぼ人外。ということで消去法でマルシルが選ばれる。現にただのマルシルで現れた時は冷静に殺そうとした。
と、そこでマルシルが多頭のキメラに変身。ライオスは心を奪われてしまうのであった。
仮にファリンが選ばれたとしたらファリゴンの姿に変身するのだろうが…既に一度見ているし、まぁないかな。兄妹というのはライオスには全然関係なさそう、魔物化が条件なので。
ファリゴン
別名キメラファリン。
ファリンとレッドドラゴンの魂が混ざり誕生。いや~~本当カッコいいよこのフォルム。惚れ惚れする。本来巨大な頭があるべき場所に羽毛を持つファリンが。あまりにも歪な生物のカタチにときめいた。私は鳥足が好きでね…。シスルに魔物の知識が無かったことを憂うべきか喜ぶべきかわからなくなってしまった。
西方のエルフたちは「キメラが出てきたら主がイカれ始めた兆候」と言っているが、別にシスルは自分でキメラを産み出したわけでも、ましてや意思疎通なんて図ろうと思ってなかったはず。現にファリンの意識は眠り、レッドドラゴンの意思に命令をしているだけだ。ただマルシルが混ぜただけ。そうマルシルが混ぜただけで。
やってることはイヅツミを作り出した術と変わりないだろうから、やろうと思えば竜人のような形態も作り出せるはず。夢が広がりますね。しかしなぜ人間と爬虫類を混ぜて羽毛が…?キメラは全てグリフォンのようになってしまう運命なのだろうか。しかしイヅツミには羽毛など見られない。うーむ、謎は深まるばかりだ。
蘇生後は膝あたりから足の付け根まで羽毛が残る形に。逆に膝から下の鱗と鉤爪を残してほしかった…!流れ的に無理なのはわかる。ただの願望。
シスル
千年間も迷宮の主を勤めたすごい奴。黄金郷を不老不死の古代魔術で覆い、外界からほぼ隔絶した迷宮を作り上げた。その手腕は見事としか言いようがない。また、悪魔に与えた欲望もかなり最小限だと思われる。ミスルンはたった40年であそこまで巨大になったのに、シスルは千年経っても小さいままだから。マルシルの場合もそうだったが、封印は欲望を抑える手段として相当効果的なのだろう。仮に抑え込んだとしても千年間の維持は容易ではない。
不老不死の魔術を求める→翼獅子の依代である本を見つける→黄金郷を迷宮化し地中へ
といった時系列だろうか。なぜ本が2冊あるのかなど、シスル周りは疑問が残るものが多い。それはさておき、ライオスとマルシルとシスルが同時に迷宮の主になっていれば3人の欲求が完璧に叶う理想のダンジョンが完成していただろう。
残念ながら長い間封印していた翼獅子の封印をマルシルに解かれてしまい、欲望を食われ抜け殻になってしまう。シスルの欲望を食らい悪魔は成長したが巨大とは程遠いので、欲望は千年熟成させても味が良くなるだけのようだ。
翼獅子
詐欺師。甘言で惑わし人間の欲望を食らう文字通りの悪魔。迷宮の主になったが最後、全てを喰らい尽くされてしまう。自分一人だけで済めばいい方で、大体はたくさんの人を巻き込んで死んでいく。
ライオスは最終的に誘導されていた事に気づき、翼獅子を消滅させることに成功。翼獅子は食欲を失っただけなので、他に何か欲を見つければまた人類の脅威となるだろう。この場合、既に翼獅子は解き放たれているため人類は滅亡すると思われる。
イヅツミ
に人間の魂を混ぜた。性別は女。獣が裸になって喜ぶやつはここにもいるぞ!乳首は1対で複乳ではない。残念。起きている時はライオスを避けるが、寝る時はライオスの布団によく潜り込む。ライオスは滅茶苦茶嬉しいだろうね。
ところで性別について疑問があるのだが、サキュバスが猫に対して変身した存在はメスのように見える。つまり大猫はオス?いやイヅツミの方は母親に化けていたので猫の方も母親の可能性はあるか。仮にオスだとすると人間の方が大分濃く出ている形だなと思う。まあ乳首も1対だし今更か。同じく生殖機能がないマルシルもベルバラよくわからない生物に化けていたので、異性への欲求がない場合のサキュバスの化け方はバグったものになるのだろう。
マルシル
どんくさハーフエルフ。混血種のため子孫を残せない。つまり性欲がないと考えられるが、恋愛モノは好きなようだ。自分がするしないではなく、他人の面白話のような感じだろうか。迷宮の主になった後はどんくささにさらに拍車がかかり滅茶苦茶に。一人で戦争とか到底できそうもない。
悪魔に食べられた欲望は「身だしなみを整える」か?もっと狭く「髪の手入れ」なのだろうか。食べられたタイミングは「恐怖心をなくしたい」と願ったあたりだろう。触媒としても優秀な髪を整えることは魔術師の準備運動のようなものだー、とか言ってたし相当大事な欲望だったと思う。一方「死への恐怖」や「同じ速度で走れない恐怖」は食べられずに残っている。かわいそうに。
迷宮の主をやめた後は感情がだだ漏れであり、今後の生活に支障を来たしそうだなあなどと。
西方エルフ
ミスルンを隊長とする、迷宮を調査する傲慢集団。長命種かつほぼ全員が犯罪者で構成されているため、軽率に極端な行動に走りがち。倫理観0。さらに口が悪い。
マルシルとの対話では互いに売り言葉に買い言葉でみるみるケンカに発展していきました。結論を急がず、ゆっくり話し合ってれば落としどころがあったはずだが…。ついでにカブルーにお互いの橋渡し役になってもらえば…と思わずにはいられない。マルシルが異常なまでの執着心だったから主にはなってしまうかもしれないけれど、それでもね。けどまあ、結果的に悪魔の脅威が今後ほぼなくなったからよかったのだろう。
世界観考察
蘇生術
迷宮:メリニにかかっている不死の呪いはシスルによるものだが、迷宮の主がシスルからマルシルに替わった時「目」がそのまま引き継がれていたことから、呪いもそのまま引き継がれていると考えられる。で、解除せずそのまま翼獅子が地上に出ちゃったもんだから呪いが地上にバラまかれちゃいましたと。結果的にファリンの蘇生がうまくいったから、ライオスたち的にはよかったんだろうけどね。
ヤアドたちが生きている間は不死の呪いが効いていると思われるが…魔物も地上で生きられているようだし、迷宮と地上の境目はなくなったままで翼獅子の食欲がなくなっただけということだろうか。まあ不老はないから問題はなさそう。
性別
女性なのか男性なのか全然見分けがつかない。イヅツミは男だと思っていたし、ミスルンは女だと思っていた。パッタドルも男だと思ってたし…というわけで少し観察してみたのだが、やっぱり全然わかりませんでした。性別云々で何かが変わるような物語でもないし分からなくてもいいっちゃいいんだけどね。
アニメ
24話で終わりみたい。どこまでやるんだろう、素直に7巻やって終わりなのかな?そうすると最終話がウミガメのスープからのチェンジリング踏んでto be continuedという面白い終わり方か。綺麗でよさそう。
全14巻なので残り半分、とすると全48話か。劇場版やりますかね?翼獅子戦はガッツリと映画で見たい気もするけどちょっと長すぎるかな。
追記
こないだの20話はちょっと微妙だったわね。イヅツミがイライラしてる回だったはずだけどアニメは表現が足りなかったように感じる。チルチャックの慣れ云々が何言ってんだコイツ状態になってたし、テンポ悪く感じた人が多いのも納得。OPEDにイヅツミを増やしたことで時間が足りなかったのかもしれない。ま~こういう時はニコ動でコメントを読むに限る。
追追記
最終回、滅茶苦茶良かったですね!前回までと比べて気合の入りようが圧倒的に違った。あとイヅツミが可愛すぎた。2期でおそらく完結するんじゃないかな。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。まだまだ書きたいことは沢山ありますが、概ね満足です。また後で手直しすると思います。
では、またどこかでお会いしましょう!
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