老親が精神科に入院しましたその12
入院して一か月
入院してAの一か月後の状況です。
残念ながら劇的に改善されてはいません。
面会
閉鎖病棟ですが、ガラス越しに面会出来てます。
コロナ下で面会禁止の病院がほとんどですから全く会えないと思ってましたが、意外でした。
一か月の間、4回会えました。
いわゆる面会可能時間(午前中から夕方くらい)までで、一回15分ほどと時間と時間制限はありますが、一か月何回という回数制限はありません。
大学病院だと洗濯物を届けるなど用事があっても回数制限がある病院が多いですから、とてもありがたかったです。(2022年夏現在)
ズボンのヒモもNG
一か月立ちましたが、病棟フロアからは出られないそうです。Aは任意入院だったので、通常なら一週間後は院内なら自由に歩けるはずだったのですが、まだ許可は下りてません。
洋服をいくつか差し入れしましたが、自殺防止で、スエットのようなウエストがゴムになってるズボンについているヒモのようなものがNGでした。
本人に渡せませんと返されました。
Aの容態
相変わらずです
容態は変わりなしというくらいです。
まだ「消えたい」と言っているようで、外出の制限、ヒモ類の管理などの処置を受けてます。
Cと私は「安心してお任せできるいい病院だな」と思ってます。
根拠は、Aは自由に携帯電話で電話、メール出来ていること。面会もさせてもらえること。です。
メールは、「ああ、病気の人だなー」という内容です。
むしろ禁止したり、制限かけた方が病院側も楽だと思いますが、それはしてないそうです。
それと、一時の激痩せではなくなりました。
あのまま食べられなかったら、違う理由で病院に行くことになったと思いますので、本当に良かったです。
病院の方針として、あまり強い薬は使わないそうなので、良くなったようには見えないのはそのせいもあるかもしれません。
Aのよく言うワードを挙げてみます。
ここは地獄
早く出して
もう出られないと思う
何も出来ない
認知がどんどんひどくなっている(物忘れのことを指していると思われる)
監視されている
携帯がすぐに切れてしまう(充電は自殺防止のためナースステーションでしかできないが、すぐに切れるようなものではない)
分単位でスケジュールがあり、忙しい
「早く出して」とは言うんですが、出てどうしたいという将来の展望はまったく口にしません。相変わらず「何も出来ない」「認知症だと思う」とも言ってます。
今の「出来ない」けど「出して」ではなく、なんとか、「治りたい」「元気になりたい」と思ってくれないと、退院してほしくないです。
入院してひと月、薄情かもしれませんが、入院してくれてほっとしてます。
Aが変わってくれないと近くに住むのも難しいと改めて思う一か月でした。
先生は少し良くなっていると言っている
ただ、悪くはなっていません。
本人は先生から「少し良くなっている」と言われたそうです。A自身はそれに対して、「先生はそう言ったが、そうではないと思う」と懐疑的でした。
電話もメールも最初の数分や一行目までは普通です。(そうでないことも多いですが・・・)
電話の場合、本人も落ち着いて喋ろうと努力しているようです。
しかしものの数分でパニックになって泣いたり、支離滅裂なことを言い出したりします。
支離滅裂の内容は、
唐突に「なんでわかってくれないの?」と言う。←そもそも説明されてないのでわかりようがない
話の内容が激しく飛ぶ。←洗濯の話からいきなり、「監視されている」と言い出す。かと思えば、次は「分単位でスケジュールが決まっている」と言う。
Aが大げさに言うのは入院前からです。
むしろ、最初の一分くらいの冷静な時間があるので、少しずつはよくなっているんじゃないでしょうか?
看護師さんからは朝などは笑顔があったり、落ち着ついていると聞いてます。
Aからのメール
Aからの連絡はメールと電話です。
一週間に4~5回というところです。
もっと毎日電話してくるかと思いましたが、意外と少ないです。
しかし内容はなかなか苦痛です。
病気なのだから仕方ないのかもしれませんが、自分のことばかりでイラっとします。
特に片付けの最中だったので、(詳しくは前回)とてもイライラしました。
結局、あんなに服があっても使えるものは少なく、病院に差し入れしたのは新たに買ったものです。
自分のものではないものを捨てるのは大変な作業でした。
ちなみにAから来た原文はこんな感じです。
その1
その2
(前提)
こちらから件名「おはようございます」で、今日荷物を届けにいますというメールを出しています。その返事です。大変なことがなんだかは結局分かりませんでしたが介護認定申請後だったので、それの連絡かもしれません
これはメールの全文です。おはようのような挨拶はありませんし、「今日、何々をしました」といった一般的に書くだろう内容もないです。
介護認定
ソーシャルワーカーさんと初面談
入院して二週間後に病院のソーシャルワーカーさんと面談がありましたが、「いつ退院できるかはわからない」とのことでした。
病状がよくなってから、少なくとも退院の一か月前には先生と本人とを交えた今後のお話というのがあるそうですが、これがいつになるのか・・・?
言葉を濁されました。
三か月は今の急性期病棟で、それ以降の入院は別の病棟に移動になるようです。
どちらにしてもいきなり追い出されることはなさそうなので、ほっとしました。
主治医の先生との面談も希望すれば受けられるようですが、病状が何とも言えないことから、こちらからはまだ希望してません。
介護認定を取ってみる
ソーシャルワーカーさんとの話し合いで、とりあえず介護認定を受けることになりました。
今のままでは当初予定していた一人暮らしは難しそうなので、退院後はグループホームや、サービス付き高齢者向け住宅を利用することになりそうです。
介護認定の窓口は市役所に直接行ってもいいのですが、地域包括支援センター経由でお願いしてもいいそうです。
お礼がてら、地域包括支援センターに申請をお願いしに行きました。
地域包括支援センターでは最初から相談に乗っていただいているので話が早かったです。
一部の病院ではコロナのため、市職員も立ち入りが禁止されているそうですが、Aの病院は病院からのすすめだったので大丈夫そうです。
ソーシャルワーカーさんは一番軽い要支援の1~2が受けられるのでは?
地域包括支援センターでは、ご家族の状況などを加味すると要介護の1くらいは取れそうと言われました。
どうなるのかはわかりませんが、結果を待ちたいと思います。
ちなみにどのくらいで結果はわかるのでしょう?と聞くと、「先生次第ですね」という答えでした。
市役所は大体翌週には審査を始めるそうです。
審査には先生からの意見書というが必要らしいのですが、これが早い先生だとすぐに、長い先生だと最長三か月くらいかかるのだそうです。
通常なら結果は「ひと月以内」だそうです。
老親が精神科に入院しましたその13に続きます。