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ウィリス・タワー ~馬鹿と煙と観光客は高いところが好き~
現在私は、イリノイ州のシャンバーグという街で日系企業の駐在員として働いています。簡単に紹介すると、シャンバーグはシカゴから車でおよそ1時間弱の距離にある郊外の街です。
2024年7月のある週末、シカゴを象徴する建物の1つ、ウィリスタワーを訪れました。
「馬鹿と煙は高いところが好き」といいますが、観光スポットには大体何かしらタワーがありますし、私も含め行く先々でタワーに登るタワー好きの観光客は結構いるのではないかと思います。
この日はシャンバーグからバスと電車を乗り継いで、
シカゴのダウンタウンへと向かいます。
現地の人たちがシカゴに行く際の交通手段は大体車だそうですが、この時まだアメリカでの運転に慣れていなかった私にとっては高速道路を運転する恐怖の方が勝りました。
ウィリス・タワーとは
ウィリス・タワーはシカゴで最も高く、
アメリカ全体でも2番目に高いタワーです。
バットマンシリーズの『ダークナイト』などいくつもの映画に登場し、まさにシカゴのランドマークといえます。
ウィリス・タワーの2本の避雷針が突き出た特徴的な外観を覚えておくと、ニュースや映画などで「この景色はシカゴだな」とすぐに気づけるようになって、思い出のリフレインで人生が少し楽しくなります。
一方で、料金はファストパスなしの普通のチケットで$50近くしました。時間がある方は個別のチケットではなくシカゴの観光スポットをまとめて回れる観光パスを買うほうがトータルではお得だと思います。
さて、そんな二重の意味で高いウィリス・タワーですが、人気スポットなので非常に混み合っています。できれば公式サイトから事前予約するのがおすすめです。
いざウィリス・タワーへ
今回の目的はシカゴの摩天楼を上から見下ろすこと、そして「ザ・レッジ」(The Ledge)という全面ガラス張りの展望台を体験することでした。
シカゴ美術館を観て回った後、シカゴの街の中を歩きながらタワーの方へと向かいます。
シカゴの街並みはザ・都市という感じで、子供の時に「シムシティDS」によって街並みへの興味を植え付けられた私は非常に興奮しました。
東京でシカゴの街並みの雰囲気に近いところを挙げるとすれば丸の内や日比谷通り周辺でしょうか。
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ウィリス・タワーの位置は非常にわかりやすいですが、展望台へ昇るための受付口は地下にあるので注意です。
予約した時間に合わせて入場待機列ができていきます。アメリカの他のタワーもそうだったのですが、受付を抜けた後、展望台へ昇る前に手荷物検査があります。
そして、記念写真(帰りに有料で購入可能)を撮ってくれるエリアもありますが、今回は1人で行ったので写真を撮ってもらう恥ずかしさがありました。ちなみに撮影は断ってもOKだそうです。
展望台へと昇るエレベーターの前に、ウィリス・タワーの説明、シカゴの街の歴史、シカゴに縁のある著名人(オバマ夫妻とか)などを紹介しているエリアがあります。
印象的だったのはウィリス・タワーの避雷針がシカゴに落ちる雷の多くを受け止めていて、ただのランドマークではなく街の守護神でもある点。
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そんな学びを得つつ、いよいよエレベーターで展望フロアへと向かいます。
展望フロア
展望フロアは412mの高さにあり、高層ビルが密集した摩天楼の光景に圧倒されました。
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「シムシティ」とか「シティーズ:スカイライン」で感じる楽しさがリアルに眼前に広がっている感じですね。
最新の高層ビルだけでなく新旧の建物が入り混じっているのも特徴的で、さすが摩天楼発祥の地と言われる場所です。
人はなぜ高層ビルがニョキニョキと生えていると嬉しいのか、人類が築き上げた文明の力を感じるからか、あるいは「えいごリアン」の奇妙なOPを子供の頃に刷り込まれたせいか?といった考えが心に去来しました。
シカゴにはジョン・ハンコック・センターという有名なタワーもありますが、個人として比較した場合には、摩天楼を楽しむにはより高さがあるウィリス・タワーの方をおすすめします。
そして、分かってはいたけれどもなおデカいミシガン湖。日本で2番目に大きい岩手県よりも4倍近く大きく、関東地方をすべて合わせたよりも大きい淡水湖で、無論対岸が見えるはずもなく。「ここはデカすぎる…!!」とリアルに暗黒大陸みを感じました。
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ちなみにジョン・ハンコック・センターはよりミシガン湖に近いので、ミシガン湖の大きさをもっと楽しみたいぞという方はぜひそちらも登ってみてください。
さて、そんなシカゴの街並みを観ていくと、展望台の一画が「ザ・レッジ」(The Ledge)として分けられており、並んで順番を待つことになります。
展望台に上るためのエレベーターもそうでしたが、ファストパスを持っていると優先的に先へ進めるので時間の節約にはオススメです。
この待機列にはアメリカ人だけでなく本当に各国からの観光客が並んでいて、それを見ているだけでも面白い時間でした。特に明らかに大人数のインド人家族が複数いたのが印象に残っています。
インド系の人々の勢いや社会に根付く力を間近に見ると、インド人にはかなわんなと現代の趨勢を感じますね。
その意味で、ウィリス・タワーの展望台はある種
今の世界の縮図だったのではと思います。
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肝心の「ザ・レッジ」については、床のガラスが割と汚れていたからか、あるいは光の反射の問題か、景色がやや見えにくくて空中に立っている感じは控え目でした。シカゴに来たら話のタネに一度は体験しておいてもいいのかなと思います。
ウィリス・タワーはシカゴの摩天楼を楽しむにはぜひ訪れてほしいスポットですし、メディアにもたびたび登場するのでその後の人生で思い出の後味を何度も楽しむことができるようになるはずです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それではまた別記事にて。