ベンゾン

量産型物書きの割に気分屋な畜生をしています。ふと気になって調べたことを普段はノートに書き記しているのですが、noteに残しておくほうが生産的であることに気づいたのでぼちぼち書いて置くかもしれません。

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量産型物書きの割に気分屋な畜生をしています。ふと気になって調べたことを普段はノートに書き記しているのですが、noteに残しておくほうが生産的であることに気づいたのでぼちぼち書いて置くかもしれません。

最近の記事

【閲覧注意】【ひといき小説其の四】弱者男性は転生の夢をみる

そのチンコは無駄である。 愚息をぶら下げ、邪な感情を抱きながら、淫猥な視線を向け、へらへらと、呑気に、世の中の男性は私たちを見ているんです。 ゴールデンタイムのワイドナショーでフェミニストの女性が熱弁していたのを思い出した。 俺はコンビニで買ったビールを飲みながら「確かにな」と同情していたが、もはや誰ですかレベルのコメンテーターらしい男と、知らないが有名らしいお笑い芸人が「いやいや」と、ツッコんでいた。 約二年ぶりに見るテレビを死んだ目で観察し、一人悲しく批評する。

    • 【ひといき小説其の三】公園のロビンフッド

       冬の夜は早い。平日16時過ぎ、ロビンフッドは緑のダウンジャケットを揺らしていた。  辺りではボール遊びをする学生や、公園の縁を散歩する人たちがいるなかで、ロビンフッドただ一人はコンビニで買ったビールを片手にベンチに座った。 「うぃぃし」  ロング缶のビールの蓋を開けて、ロビンフッドは空を仰いだ。 もう一日は終わるのか───。  彼方では明るい空。彼方では暗い空が首を傾げばそこにある。    心はどこか胡乱に、だが握りこぶし程度にパラパラと存在する善意という一欠片が

      • 【ひといき小説其の二】2☓歳の誕生日

         「優太君2☓歳のお誕生日、おめでとー!!」  会社が終わって直ぐのエレベーターで、上司から電話がかかった。  「渡すもの渡し忘れてたから、一瞬だけ顔出せる?」  「はい、わかりました。では失礼しまーす・・・チッまじかよ」  でも帰りの電車ん中で言われるよりマシか。  萎えそうな自分をなんとか立ち直らせ、社内に戻る。エレベーターのボタンを再度n階に設定して、ガラス越しから夜景を見た。    (そういや、まだ残業の人はいたはずだけどな・・・?)  疑問を感じつつ、真

        • 【ひといき小説其の一】黄昏

           閑散とした駅前の公園には、私しか存在しなかった。  その一時に非日常を感じつつ、自販機に小銭を入れた。  時刻が17時になったらしい。時計台から独りでに響き渡る童歌を口づさみながら、私はコーヒーを飲んだ。 「カラスと一緒に帰りましょ」  先程までは雨天だった曇り空の隙間から、光がはみ出していた。太陽は見えないのに、そこにあるのだろうなと分かるのだから立派なものだ。 私は明日の仕事に憂鬱を感じつつ、スマホのパスワードを入力して放置ゲーのアイテム回収をした。 時刻は数

          綺麗な色の人

           私の色を例えるなら無色だ。何者にもなれなかった、色素の無い人間。  ゆえに、か。私は綺麗な色の人が好きだ。  街頭に立つ宗教家がいた。二人組で年老いた、老人がよく被っている帽子を被っている老人二人。キリスト教系統の人だろうと思う。私の地域の宗教といえばそこらへんだから。  私は宗教家二人に目を合わせてはいけないと思った。  読者のみなさんもそうするのではないだろうか?  だって目を合わせてしまうと、教典とかを渡されて色々話されてしまうから。色々。  だから目を合わせず

          綺麗な色の人

          だから私は折れない

           元旦の日、神社の売店で知らない人たちと談笑する祖父に、私は強い憧れを抱いていた。  なんでこの世の中って、みんな仲良くできないんだろう。小学生の頃に抱いた一抹の疑問は、年を重なるごとに無理なことなんだと思い知らされた。  人を虐めてしまったことがある、人に虐められたことがある。  純粋だがそれでいて陰鬱な学生時代の記憶は、今も尚トラウマとして心の片隅に残っている。  自律神経失調症と診断された。起きたくても中々朝起きられない。出来ていたことが少しずつ出来なくなってきた

          だから私は折れない

          【エッセイ】空いた檻から出ない生き物

           道を歩く。ぼんやりと空を見る。草木のにおいを嗅ぐ。踏切の音を聞く。  当たり前、普通。9割の人間はこれらに対してさしたる感情を持っていない。   だって当たり前だから。当たり前に悩む人間などいない。  では、これはどうだろう。  人の気持ち。誰かの発言。漠然としたナニかに対しての恐怖。気のせいか、あるいは霊か?   人は五感で知覚できないものに対しては極端に敏感であり、脆弱だ。  人はそれを心だとか、そういったものに形容しようとし、正確に認識しようとするが、到底理解

          【エッセイ】空いた檻から出ない生き物

          体重がコロコロ変わる僕の自己流ダイエット

           僕、一年で体重がめちゃくちゃ変化するんです。元々大食いで晩御飯を食べてもあんまりお腹いっぱいにならない。体型はちょっと筋肉質。あんまり運動はしていないのですが、ガタイは少しいいほう、みたいな・・・。  身長は174cmなのに、体重が82kgもありました。3年前の話です。体重が増えると顔に表れるので、当時はめちゃくちゃ顔が丸かったです笑  そしてたった三ヶ月で体重を15kg減量に成功。それでも一年前から緩やかに太りはじめ、先週は一週間で1kg太るという暴虐無尽。顔に体重が

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          【魔女と傭兵】が書籍化されていて嬉しい話

           最近の"なろう系"作品の中でも少し特殊な立ち位置にあり、シリアス要素もあるファンタジー小説"魔女と傭兵"  魔女と傭兵が書籍化されたという話を知ったのは、実は何ヶ月も前のことなのですが、まさか本当に書籍化されていたとは!?  今回はそんな私のお気に入り小説"魔女と傭兵"を紹介してみるぞ!! 魔女と傭兵ってどんな物語なの?  この文章から分かる通り、よく見る最近のなろう系のモノではないよね。作品タイトルもできるだけシンプルだ。  淡々と文章が進んでいくような感じで、最

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          なろう系の小説はいかにして伸びるのか

           web小説といえば ”なろう系” が代表例として挙げられてもおかしくはない。というか挙げられて然るべきである。中学生や高校生までもが書籍化したなろう系小説を手に取り、webサイト”小説家になろう”のドツボにはまっていく。  今や小説掲載数は100万を超え、登録ユーザー数も240万超えと若年層の創作の場所といえばここ―――というような地位を確立している小説家になろうだが、膨大な数の小説の山に、自らの小説も埋もれていく惨状に挫折した創作者も後を絶たない。  それだけ競争率が高

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