近年企業が注目している【帰属意識】とは?
帰属意識とは?
元々は心理学で用いらる言葉で、企業においては「会社の一員である」という感覚や意識、考え方のことをいます。
この意識が低くなると、自分が企業の一員だという認識が薄れ、組織や集団の中で居場所が見つけにくくなり、同僚や上司とのコミュニケーションを避けるようになってしまい、最終的には辞めてしまうことに繋がります。
しかし、帰属意識が高ければ、企業に対して一体感を感じるようになることで、組織に対する興味や愛着などが強くなり、組織が達成したい目標や抱えている課題に対して、自分事に捉え、企業に対しても貢献したいという気持ちが生じ、組織力が強化されます。
【帰属意識】注目されているワケ
ビジネス環境の複雑化
ビジネスの環境の変化スピードが急速になり、様々な要素も絡み合い環境が複雑化されています。これを「VUCA時代」といい、将来の見通しが立ちにくく、今までの戦略や戦術が通用しなくなり、成果の出し方が分からなくなっています。
目的共有不足
帰属意識においては、「自分の役割」や「自分がやるべきこと」が感じられることはとても重要です。
しかし、企業のビジョンや方向性が曖昧になることや、目的が周知されていないことによって、従業員が振り回されることになり、帰属意識の低下につながることもあります。
また、自分が今取り掛かっている仕事が、企業にとってどんな意味や意義があるのかを感じられなくなることも、帰属意識の低下につながります。
帰属意識を向上させるためのポイント
社内コミュニケーションの促進
近年はリモートワークが普及したことにより、直接やり取りするようなコミュニケーションが激減していますが、社内のコミュニケーションは大変重要です。
現場の人間と経営層とのコミュニケーションを促進させることで、従業員は「会社の一員である」という認識を深めることが可能です。
まとめ
社会を取り巻く環境の変化、働き方の多様化など、変化と多様性の時代となったことで個人の自由な働き方が実現されるようになった一方で、企業への帰属意識の低下は進んでいます。
産性向上や従業員の定着には帰属意識の向上は非常に大きな意味を持ちます。一度自社の従業員の状態を把握し、その帰属意識向上のために、どういった施策が必要か考えていただければ幸いです。
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