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正反対な君と僕 第58話感想
前回の話で、東が自分を好きかもしれないと気づいた平。
だけど、過去の辛い記憶でその判断に疑問を持ってしまう。
自己肯定感低い人間だからなぁ。
……この辺、平をモデルにした主人公が活躍する自作小説でも散々書いた記憶がある。
この辺が全く受けず「この主人公嫌い」って言われたよ。ハハ……
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で、悩みながらも東との関係性は、切らずに続ける。
東が自分を好きかもしれない。いや、多分それは妄想だと思うけど。
その2つの気持ちで揺れ動くわけですが。
勉強会の帰りにて。
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平~! 隣、隣~!
と、言いたくなる1コマ。
ここを見逃すとは。
肝心なところを見逃した平の悩みは自宅でも続く。
そしてお茶を飲みにリビングに来て、家族に一言も発しないで自室に戻る。
そんな行いをしに来たとき。
妹ちゃん登場。
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目つきが暗いですね。
平の妹だけあるわ。
そんな妹ちゃん、実兄について辛辣すぎて
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……こんな暴言を吐きやがる。
畜生。
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……この光景見て、同じこと言えんの?
自分のことしか考えていない人間はこんなことしない。
まぁ、でも。
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平はこれが引っかかってるみたいなんだよね。
女子にフラれたことよりも。
フラれた途端、相手への気持ちが冷める。
その事実に。
……その辺気にしてしまうのは、平は「自己愛である」と卑下してましたけど。
自己愛なんだろうか……?
自分に厳しいだけじゃない?
この元カノに関しては、自分に好意を持ってくれる女の子であるということに惚れていたんだから。
フラれたらそりゃ気持ち消えるに決まってるでしょ。
惚れる対象が消えるんだから。
でも、平はそういう自分の当然の反応すらも「悪」と断じて。
もう二度と悪にはなりたくないと考えている。
そうなったら、自分は傷ついてしまうから。
自分は傷つきたくないってのは確かに自己愛だけど。
同時に、相手の期待に応えられないかもしれない、があるよね?
そう思うのには、根っこに善があると思うんだけどなぁ。
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劣等感ってのは表現として分かりやすいですね。
自分は価値あるものじゃないから、成果は決してあげられない、って。
だからまあ、本音は自分を愛してくれる恋人が欲しいのに、それを得る未来が見えないんでしょうな。
壁ばかり見える。だから踏み出せない。
けど
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東は、そんな平の基本思考を熟知していた。
とことん待つ様子。
その思考は、伝説の第14話で鈴木が言ったこの台詞。
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ここから来たらしい。
だから今の東には鈴木の
おいオメー さっきからうるせえぞ
「真摯に向き合おう」「真摯に向き合おう」ってよォ~~~
どういうつもりだてめー そういう言葉は私たちの世界にはねーんだぜ……
そんなクソビッチの使う言葉はな……
「真摯に向き合おう」…… そんな言葉は使う必要がねーんだ
なぜなら私や 私たちの仲間は その言葉を頭に思い浮かべた時には!
実際に相手に真摯な行動をとっちまって もうすでに 終わってるからだッ!
だから使った事がねェ―――ッ
東 オマエもそうなるよなァ~~~~~~
私たちの仲間なら… わかるか? 私の言ってる事… え?
『真摯に向き合った』なら使ってもいいッ!
こういう台詞が胸にあるんでしょうね。(そんな台詞ねぇよ)
だから、平の自分を守るガードが切れるまで待つつもり。
恋の相手を簡単に変えるのは、おそらく彼女の中では不誠実。
だけど……
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……この顔は正直お辛いわ。
おそらく、東にははじめての「自分から好きになった男子」なんだよな。
だからどうしても恋を成就させたい。
……タイラズマ派は付き合う派と付き合わない派がいるわけですが。
私は付き合って欲しい派です。