僕の好きな人
朝、眠い目を擦りながら登校する
○:ねっむ…
そして曲がり角から飛び出してきた先輩
ぶつかる前に転けた
美:っ…
僕が片想いしている先輩だった
○:せ、先輩…大丈夫ですか?
美:大丈夫だよ
ちょっと転けちゃった
○:膝から血が出てますよ
美:本当だ!
えっと絆創膏…ない
○:これ使ってください
僕は絆創膏を渡す
美:ありがとう
笑顔の先輩
ほんとに可愛い…
彼氏いるんだろうな
美:○○くんだよね?
○:そうです
1つ下の学年です
この日から距離は縮まった気がする
これでも1歩前進かな…?
そして学校が終わり下校時間
校門を出ようとすると
美:○○くん
○:先輩?
美:1人で帰るの?
○:そうですよ
美:一緒に帰ろうか?
○:いいんですか?
彼氏さんとか…
美:嫌だなぁ…
私にに彼氏がいると思う?
私ってそんなにかわいい?
この言葉が本当か嘘かわからない
だから僕は…
○:先輩はかわいいですよ
彼氏いると思ってました
美:いないの〜!
○:なら一緒に帰りましょ
そして帰り道
話題がなくちょっと沈黙が続いた
○:あっ…
先輩あっちですよね
美:そうだね
また明日だね
○:いや、先輩が嫌じゃなければ
家まで送ります…
美:ほんとに?
○○くんは優しいんだね
そして家の前
美:○○くんありがとね
○:いえいえ!
あの…
美:どうしたの?
○:LINE聞いてもいいですか…?
僕なりに勇気を出したつもり
答えを待つ中
ドキドキが止まらなかった
この胸の鼓動…先輩にも聞こえてるのかな
ちょっと恥ずかしくなる
美:いいよ
○○くんには特別に教えてあげる
○:えっ?
特別…?
美:そう特別だよ
○:ありがとうございます
LINEを交換して
心の中で舞い上がっている
○:毎日連絡してもいいですか?
美:まぁ…いいよ?
○:今日の夜も連絡します!
美:うん
ちょっと苦笑い
美:じゃあまた明日
○:はい!
また明日!
美羽は家に入っていった
その日の夜
○○は美羽に電話をかけた
○:こんばんは先輩
美:こんばんは
○:いきなりかけちゃったけど
大丈夫でしたか?
美:大丈夫だよ
○:良かった
美:はやく会いたいな
○:え?
美:あっ!
なんでもないよ
○:会いたいって誰にですか?
美:うーん
秘密!
なんだろ
なんでも許せてしまうぐらいかわいい
この後たわいもない話をした
少々の沈黙
○:先輩?
沈黙に耐えられなくなり声をかける
美:んぅ…
○:眠いですか?
美:○○くんは…?
○:僕は全然大丈夫!
美:私は少し眠い
○:じゃあ切りましょう
また明日!
美:待って…
このまま繋げたまま寝よ…
○:え?
美:すぅ…すぅ…
○:寝ちゃったかな
先輩…僕のこと好きなのかな?
まだドキドキしている
気づけば外は明るくなっていた
○:先輩〜
朝ですよ
美:すぅ…
○:起きないと学校遅刻しますよ
すると美羽はビデオ通話に切替える
美:もう少し寝たい…
○:遅刻します
美:家まで迎えに来てぇ
○:寝惚けてないで
俺はしょうがないから先輩の家に行くことにした
○:先輩!
着きましたよ
美:待っててね
先輩は着替えて出てくる
美:おまたせ
じゃあ行こう!
2人で学校へ
美:じゃあまた放課後
○:放課後…先輩の教室に行きますね
美:じゃあ待ってるね
それぞれ教室へ
先輩のことを考えていたらいつの間にか昼休み
すると…
「○○、先輩が呼んでるぞ?」
○:ん?
わかった
美:来ちゃった
○:屋上行きましょ
2人は屋上へ
美:○○くん
これどうぞ
先輩がお弁当を作ってくれたみたい
○:え?
いいんですか?
美:いいの!
食べて
○:ありがとうございます
好きな人が作った手作り弁当
○:めちゃくちゃ美味しい
美:ほんと?
良かった〜
○:可愛い…
美:ふぇ?
か、可愛い…?
○:え?あっ!
忘れてください!
美:どうして?
頬を膨らませ言う
○:いや、なんか
僕と先輩じゃ釣り合わないから
苦笑いして言うと…
美:そっか…
私、教室戻るね
先輩は屋上から出ていった
○:怒らせちゃった…かな?
実は昨日、寝たフリをして○○が寝たあとにお弁当を作っていたことなんて○○は知らない
美:はぁ…なんでわかってくれないかなぁ
○:先輩待って!
美:なに?
○:先輩…お弁当作る時間なんてあったんですか?
美:○○くんが寝たあとに作ったよ
○:でも先輩も寝てたんじゃ…
美:寝てません
寝たフリです!
○:えっ…
ごめんなさい
美:ばーか
○:…先輩!
僕…陰キャでネガティブ思考です
でも…
美:でも…?
○:僕…村山美羽さんが好きです
あの日からずっと…!
ドクンドクン…
心臓の音がはやくなるのが自分でもわかる
この鼓動先輩にも聞こえるのかな?
でも言えた。
本当の僕の気持ち。
美:えへへ///
好きだよ
○:えへ///
ん?えっ?
美:だーかーら!
○○くんのこと好きだよ
○:先輩…
○:僕と付き合ってください!
美:こちらこそ!
よろしくお願いします///
そして気づく…
ここは屋上ではなく廊下だということに
○:あっ…
美:恥ずかしいね///
お互い顔を赤くして屋上の方に歩いて行った
○:めっちゃ恥ずかしい
美:でも嬉しかった
僕の好きな人
ずっと影から見てた先輩
ある日の出来事を機会に仲良くなってまさかこんなことになるなんて…///
今では好きな人ではなくて
1番大切で守りたい人
先輩、付き合ってくれてありがとう
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