幼馴染は俺のことが好きみたいです
男:梅澤さん
今日の放課後空いてない?
美:なぜ?
空いてないけど
美波は自分の席に歩いて行った
男:梅澤さんってなんか近寄り難いよな
○:まぁ強気だよな
あれでも好きになってもらえるんだもん
男:ほんとになんか顔がいいからな〜
梅澤さんが幼馴染とか羨ましい
○:羨ましいか?
俺はもっと可愛らしい子がよかったわ
この言葉を発言してすぐに美波からの視線に気づく
○:この話はやめよう
めちゃくちゃ睨まれている
男:おう!
放課後
家に帰ってくると家の扉が開く
○:誰だ!?
そこにはちょっと不機嫌そうな美波が立っていた
○:美波か
美:ねぇ…ほんとに最低なんだけど
○:悪かったよ
美:私だってもっと可愛い容姿に生まれたかった!
○:わかったから怒んなって…
とりあえず美波をリビングに連れてきた
冷たい麦茶を出してやると美波が話し出す
美:ありがとう…
ねぇそんなに私って可愛くない?
○:いや、可愛くない訳じゃないんじゃない?
告白とかされるしさ
美:そっか…
〇:俺も美波みたいにモテたいな
なんて言って笑う
美:〇〇も自分磨き頑張れば?
〇:ん〜俺はこのままの自分を好きになってくれる人がいたらいいなって思うよ
美:〇〇らしいね
好きな人はいないの?
〇:いるよ
美:そうなんだ
まぁうちの高校は可愛い子いっぱいいるもんね。
〇:そうだな
美:1年の和ちゃん?
それとも2年の真佑ちゃん?
それとも蓮加…とか?
〇:その中で強いて言うなら和ちゃんかな。
(美波が好きなんて言えないからな)
美:そうなんだ
〇:美波たちはよく昼休みとか人気の子と固まっているよね
美:まぁね
和ちゃんと話してるの羨ましい?
〇:まぁ?
美:今度紹介してあげるよ
(何言ってるんだろう…バカ…)
そして翌日の昼休み…
美波とともに人気者の輪の中に入った
蓮:美波の幼馴染だっけ?
美:そう
真:なんか緊張してる?
〇:いえ…
和:こんな中に男1じゃ緊張しますよね
〇:そ、そうだね
和:放課後ちょっと2人で遊びませんか?
〇:えっ?俺…?
和:先輩以外に誰がいるんですか?
美:いいじゃん
遊んでおいでよ
真:えーいいなぁ
蓮:蓮加とも遊べ
美:〇〇モテモテじゃん
〇:何言ってんだ
これは遊ばれてるだけだ!
そんなことがあって放課後
〇:じゃあ先帰るわ
美:わかったよ
和:ちょっと先輩!
〇:んえ?
和:なんで帰ろうとしてるんですか?
〇:なんでって…
こうして和に捕まって遊びに行くことに
何故か教室を出る時に見た美波の顔は暗かった
〇:…一緒に帰るだけだからな
和:わかりましたよ〜
〇:で?家はどの辺なの?
和:教えません
〇:教えてくれないと家まで送れないだろ…
和:めんどくさい女って私のこと思いましたね?
〇:思ってないよ…
ドン!と何故か壁ドンされてる俺
和:ここが私の家です
〇:そうか…
どいてもらっていい?
和:先輩…私
一目惚れしちゃいました
〇:えっ?
和:先輩のこと好きです
〇:ちょっと待って
俺はまだ和ちゃんのことあんまり知らないし
和:これから覚えてくれたらいいです
〇:ごめん付き合えないよ
和:なんで…
〇:好きな人がいるんだ
でもなかなか告白できなくてね
だからごめんね
和:先輩のバカ…
はやくその人に告白してきてください…
〇:うん!
和ちゃんも気持ち伝えてくれてありがとう
和:早く行け…バカ!
俺は走った…好きな人の家の前
〇:美波!
美:〇〇!?
どうしたの?
〇:話があるんだ
美:なに?
〇:俺…美波のこと好きだ
だから付き合って欲しい
それともっと可愛らしい子が好きとか言って傷つけてごめん
美:バカ…
私も好きです
よろしくお願いします
これはお互いが素直になれずに告白までなかなか出来ない2人の物語でした
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