傷だらけの王子と守られる姫
俺は○○高校2年
まぁクラスの落ちこぼれみたいな奴だ
学校に行ってもパシられたりいじめの標的にされたりとなかなか苦しい学校生活を送ってるよ
それでも学校に行くのは…
史:○○くんおはよう~
○:おはよう久保さん
この天使がいるからだ
俺にも笑顔で話しかけてくれる
ある日の昼休み
他校のやんちゃな奴に絡まれてる
久保さんを見かける
俺は屋上から走って久保さんのいる所まで走った
優:キミ可愛いね
史:離してください
優:そんなこと言わずにさ
遊びに行こうぜ
史:誰か助けて!
周りにいる男たちは恐怖で足が動かない
優:誰も助けちゃくれないよ
史:ほんとに最低…
○:はぁはぁ
久保さんを離せ!
優:なんだやんのか?
優斗は史緒里を離して殴りかかってきた
優:おいおい!
これで守れると思ったのか?
○:何もしないなら
守れなくても抵抗した方がマシだ
優:お前、気に入った
○:え?
優:今日はこの辺にしといてやるよ
○:そっか
優:またな
優斗は去って行った
○:ん?またな?
まぁいいかそれより久保さん
○:久保さん大丈夫?
史:ありがとう
でも○○くん口から血が出てるよ…
○:俺は大丈夫だよ
殴られ慣れてるしな
史:保健室に行こう
史緒里は○○の手をぎゅっと握り歩き始めた
そして久保さんとちょっとだけ仲良くなれた気がした
ただそれをよく思わない奴もいる
男:あいつ仲良くしやがって
放課後のこと
男:ちょっと来いよ!
男たちに屋上に連れて行かれる
男:おいおい!
ちょっと助けたぐらいでいい気になって仲良くなりましたってふざけてんじゃねーぞ?
5人ぐらいに囲まれて何発殴られたんだろ…
○:なに…こんな俺に嫉妬?
男:ぶっ殺されてぇのか!
この後も殴り続けられ意識が…
その頃○○を訪ねて優斗が門の前で待っていた
優:あっ久保さんだっけか?
○○まだ出てこないみたいなんだけど
知らねぇか?
史:……屋上かも
優:そっか
行ってみるわ
屋上では…
男:久保さんに近づかないと言え!
殴られすぎた顔は腫れていた
○:嫌だ…
そんな時に屋上の扉が開いた
優:○○いるか~?
男:あっ?
昼の男だ!
一旦退くぞ!
男たちは屋上を出て行った
優:おいおい
○○大丈夫か?
○:へへ
こんぐらい痛くも痒くもないよ
昼のパンチの方が数倍は痛かった
優:とりあえず手当てしねぇと
ここの学校医務室どこだ?
優斗は○○を支えながら医務室へ
優:先生いないのか?
○:いないみたいだな
いきなり医務室の扉が開く
史:○○くん……すごい怪我
○:久保さん…大丈夫!
俺はピンピンしてるから!
史:でも…
優:ちょっと外見てくる
優斗は外に出た
○:実は…俺
久保さんのことずっと好きだった
史:うん…
○:だから昼休みの時も
勝手に身体が動いてたんだ
史:助けてくれて嬉しかったよ
○:だからさ…
勢いよく扉が開かれると
男:あらら
2人でイチャイチャしてたのかなぁ
男たちが久保さんを押さえつけると久保の首にカッターを当てた
○:や、やめろ!
久保さんは何も悪くないだろ
男:何言ってんだ?
お前と仲良くしてるんだから関係なくねぇだろ!
男は久保さんを蹴り飛ばした
○:久保さん!
史:……酷い
男:あぁ?
なんだその目!
久保さんの頬を何回もビンタ…
○:やめろよ!
○○は男に体当たりした
史:○○くんダメだよ…
○:大丈夫…!
もう久保さんには手出しさせない
男:どけオラ!
○○の顔面、腹などに蹴りが命中する
○:うっ…
史:○○くんどいて!
このままじゃ○○くんが……
優:てめぇら何してんだ!
1人また1人と優斗が男たちを倒していく
○:優斗…
優:バカがよ
ほんとに○○は強いな
史:優斗さんありがとう…
優:久保さん感謝する相手を間違えてるぜ?
久保さんは○○の顔を見て顔を赤くする
○:顔赤いよ…大丈夫?
史:もう…///
史緒里が近づいて来て唇が…
○:……///
史:○○くん…好きです
○:俺なんかで…いいんですか?
史:○○くんがいいの!
○:じゃあよろしくお願いします
俺も史緒里のこと大好きだ
史:えへへ///
優:傷だらけの王子と守られる姫だな
○:身体の痛みが吹き飛ぶぐらい嬉しいよ
史:これからも史緒里のこと守ってね
傷だらけの王子様
この後も放課後3人で会って
遊ぶこともあったらしい
傷だらけの王子と守られる姫が卒業して同棲するのはまた別のお話。