陰キャな僕の彼女は学園のマドンナ
僕には彼女がいる
僕にはもったいないぐらい可愛い彼女
でも学校ではあんまり話さない
その理由は…僕のせいなんだよね
僕がクソ陰キャだから…
誰も僕と蓮加が付き合ってることなんて知らないから蓮加は毎日のように告白されている
そんな僕と蓮加のお話
僕はいつものように1番後ろの席で本を読む
蓮加の周りは人がいっぱい
僕が顔をあげると蓮加と目があった
すると蓮加は誰にもバレないようにウインクをした
○:可愛い…
ちょっとニヤケてしまう
僕は今すごく気持ち悪い顔をしてる気がする
そんな顔を本で隠す
そして放課後いつものように屋上で本を読んでると
蓮:○○おまたせ
○:待ってないよ
蓮:そろそろ髪切ったら?
○:そろそろ切らないとね…
蓮:切った方がかっこいいよ
そんな話をしていると扉が開く
「岩本さん何してんの?」
蓮:別に〜
「あのさそんな陰キャと話してないでさ…
まぁいいや俺と付き合ってくんない?」
蓮:無理
蓮加好きな人というか彼氏居るから
「は?彼氏居たのかよ
もしかしてそいつじゃねぇよな?」
蓮:あのさ!
人の彼氏のこと陰キャとかそいつとか
なんなの?
「うぜぇな!ちょっと来い!」
蓮:離して!
「どうせあんな陰キャ怖くて助けに来れないだろ」
○:陰キャ陰キャって
あんまり調子にのんなよ
この後、男は○○に襲いかかる
「ぐぅっ」
○:もう蓮加に近づくな
男は屋上から去って行った
蓮:○○〜!
蓮加は抱きついてきた
○:可愛いな
蓮加の隣が似合う男にならないとな
蓮:もうなってるよ
○:ありがとう
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髪を切ってからすごく視線を感じることが多くなった
そして数日後
蓮加とのデート
〇:ちょっとはやく着きすぎたな
すると……
「あのぉ…お兄さん」
〇:ん?
「今からお茶行きませんか…///」
〇:ごめん
僕、他の人待ってるんだ
女の人はどこかへ行った
「お兄さん!連絡先交換しませんか?」
他の女の人…話すのも苦手だからやめて欲しい
〇:ごめ…
蓮:〇…〇?
蓮加は走ってどこかへ行ってしまう
〇:ごめん
連絡先教えられない!
そう答えて〇〇も走り出す
〇:蓮加!待って!
追いついて蓮加の腕を掴む
蓮:離して!
浮気!〇〇なんて知らないんだから!
〇:ちょっと待ってよ
僕…浮気なんてしてない
蓮:今の女は誰?
〇:ただ連絡先聞かれただけだよ
教えるわけないけどさ
蓮:蓮加のこともっと見てよ…
〇:えっ?
蓮:〇〇がショートの子が好きって言ってたからショートにしたのに何も言ってくれないし
〇:それは…
蓮:なに?
何も言えない?
〇:ううん
もう怒らないで
今日は帰ろ
蓮:ふんだ!
蓮加は何も言わずに帰ってしまった
〇:はぁ…
気分は落ち込むそんな夜
夕飯、風呂を済ませてスマホをイジる
ピコン
蓮加からのLINE
〇:えっ…
LINEの内容
蓮📱:蓮加たち別れようか。
頭の中が真っ白になる
〇📱:そうだよね…
元から蓮加と僕じゃ釣り合わないもんね
蓮📱:なにそれ…!
〇📱:元々僕と蓮加じゃ釣り合わない
ただそれだけ
蓮📱:わかった
もういいよ
〇📱:うん
今までありがとう
こんな陰キャと付き合ってくれて
この後蓮加からの返信はなかった
そして次の日
いつもと違う学校はつまらない
蓮加はいつも通り友達と過ごしてる
そして放課後
僕は誰も来るはずのない屋上で本を読む
誰も来ないってわかってるはずなのに…
〇:ほんとにいい思い出だったな
暗くなってきたし帰るか
突然屋上の扉が開く
来たのは今1番会いたくない人
そう…岩本蓮加
〇:蓮加…
蓮:ほんとにいいの?
蓮加たち別れて
〇:別れた方が蓮加は幸せになれるんじゃないかな
蓮:ふーん
もう〇〇は蓮加に興味ないんだね…
笑った蓮加の顔はなんか悲しそう
〇:興味ない?
そんなことないけどな…
僕は今だって蓮加のこと好きだよ
蓮加が勘違いして怒ってるだけ
蓮:でも女の子と楽しそうに話してた!
〇:楽しそうになんて話してない
こんな僕を好きになってくれた蓮加を裏切ることなんて僕には出来ないんだよ
蓮:〇〇…
〇:だからさ…
もう1回やり直そ?
蓮:でも…
〇:僕はまだ蓮加が好き
蓮加は僕のこと嫌い?
蓮:嫌いじゃない…
好きだよ
〇:ならいいじゃん
ぎゅっと抱き締める
蓮:うん…///
〇:蓮加ごめんね
勘違いさせるようなことして
やっぱり髪切らない方がいいのかも?
蓮:ううん
こっちの〇〇の方が好きだよ
かっこいい!
〇:でも蓮加…
蓮:うるさい!
2人の唇が重なる
〇:……///
蓮:もう間違いしたりしない
〇:蓮加髪切ったね
蓮:んっ...///
〇:可愛い
蓮:いいから帰ろ…!
〇:そうだな
クラスのマドンナは陰キャの僕をすごく好きらしい
僕たちが付き合ってることは誰も知らない
蓮加と僕の秘密