バレンタインのお話
今日はバレンタイン
学校では女の子が本命チョコを渡すために1日中ドキドキしてるだろう
男も別にドキドキしてない訳ではない
だって…貰えたら嬉しいだろ?
陰キャの男と女の子のバレンタインの物語
○:憂鬱だ
征:まぁまぁ
○○だって友チョコの1つぐらい貰えるだろ
こいつは友達の征十郎だ
○:そうかな
笑顔を作る○○
するとそこへ
美:あっ!
見つけた
征:???
俺と○○どっち?
美:○○くんじゃなくて征十郎くんに!
征:おっ!ありがとう
美:本命チョコだから…
味わって食べてね
ちょっと照れながらチョコを渡す美月
○:…羨ましい
小声で言う
そして昼休み
美:久保〜
史:ん?
山下どうしたの?
美:チョコ渡せたの?
史:まだ…だよ?
美:はやく渡さないと学校終わっちゃうよ
史:でもさ…○○くんは史緒里からのチョコ喜んでくれるかな?
美:こんなかわいい久保から貰えるんだから
嬉しくない男なんて居ないと思うけど
それに昨日頑張って手作りしたんでしょ?
渡さないともったいないよ!
史:そうだよね
放課後に渡す!
2人で教室に戻ると
○○と征十郎が話していた
美:あっ○○!
○:や、山下さん?
どうしたの?
美:久保が話があるって
史:ちょっと…
山下…!
○:久保さんどうしたの?
史:あっ…えっと…///
○:顔赤くなってるけど…大丈夫?
史:大丈夫じゃないかも…//
○:久保さんかわいいね
笑顔で言うと…
いい所で…チャイムがなり先生が入ってくる
史:放課後!
屋上で待ってるね
○:わかった
じゃあ放課後に屋上で!
この後の授業に集中できる訳もなく
久保さんのことを考えてたらいつの間にか全部の授業が終わっていた
そして放課後
征:○○帰ろうぜ
○:今日は先に帰ってて
放課後予定あるんだ
征:わかった
遅くなるなら気をつけて帰れよ
○:おう!
ありがとうね
征十郎は帰って行った
○○は屋上へ
他の場所では…
美:久保頑張ってね
史:頑張る
美:そんで一緒に帰るんだよ?
史:それは…
みるみるうちに顔が赤くなる史緒里
美:大丈夫
○○も久保と一緒だと思うよ?
史:んぇ?
美:私と居るから久保は陰キャに見られない
史:それはそう
美:○○は陰キャに見えないけど
ほんとは陰キャだよきっと
美月は言い切った後に大笑いする
史:山下…○○くんのことバカにしてるでしょ?
史緒里の顔が一瞬にして変わった
美:ごめんごめん
史:いくら山下でも許さないから
美:わかってるよ
ほら時間だよ
行っておいで!
史:うん
じゃあまた明日!
史緒里は屋上へ
屋上では…
○:まだ来てないか
緊張する…
○○は端の方で本を読み始める
それから数分後
史:○○くんおまたせ…
待たせちゃってごめんね
ちょっと震えてる気がした
緊張からなのだろうか?
○:全然待ってないよ
史:その…これ…!
史緒里…○○くんのことが好きです
本命チョコだから…良かったら受け取ってください!
○:すごく嬉しい…
受け取る手が緊張で震えてしまう
落とさないように気をつけてカバンにしまう
○:ほんとにありがとう!
史:その…
○:ん?どうしたの?
史:一緒に…帰ろ?
上目遣い…久保さんかわいい。
○:その前に…
このチョコ、本命なんだよね…?
史:う、うん
○:俺も久保さんのこと好きです
付き合って貰えませんか?
史:喜んで!
とびっきりの笑顔で返す史緒里
○:今年はいいバレンタインになったな
史:そうかな…?//
○:久保さんみたいにかわいい彼女ができたしね
史:久保さん…嫌だ…//
○:え?
史:史緒里って呼んで欲しい///
○:よし、帰るか史緒里
史:うん!
あかね色の空の下を微笑みながら帰り道を歩いた2人の手は強くぎゅっと握られていた