不良と転校生
俺の人生を変えてくれそうな奴に会うまで…
まさか俺が1人の女のために…
〇:…zzz
先生:〇〇!何寝てんだ!
〇:んっ…はぁぁ
先生:金髪で授業中寝てお前は何しに学校に来てるんだ!
〇:なんでって何かしら学びに来てんだろ。
先生と言い合いをしていると
沙:ちょっとやめなよ?
〇:うるせぇなぁ!
お前誰だよ!
沙:えっとごめん。
今日転校してきた掛橋沙耶香です。
〇:転校生がでてくんな!
沙:はぁ?
すごくムカつくんですけど!
先生:えっと…2人とも?
〇:あ?なんだよ?
沙:なんですか?
先生:1回落ち着こうか?
〇:おめぇが悪いんだろうが!
〇〇は先生の胸ぐらを掴む。
先生:手を離しなさい!
〇:たく…。
〇〇は手を離して教室から出て行った。
沙:あっ…逃げられた。
屋上では…
男1:やっぱり屋上はいいな
男2:そうだな〜
ドカン!
〇:あ〜ムカつく!
男1:なんだお前!
男2:誰の許可取ってここに来てんだよ!
〇:あっ?んだよ!やんのかてめぇ!
男1:誰に口聞いてんだコラ
男2は〇〇に殴りかかる。
〇〇は華麗に避けて腹に蹴りを決める。
男2:グハッ…
男2は腹を抱えて崩れる。
男1:てめぇやりやがったな!
〇:おめぇもやんのか!
〇〇はすごい目つきで睨みつける
男1:お、覚えとけよ!
男1と男2は屋上を出て行った。
〇:ようやく1人になれた。
〇〇は屋上で横になる
俺は何時間寝ていたのか…
チャイムで目を覚ます。
〇:ふぁ〜
ガチャ
沙:あっ!不良!
〇:なんだよ?
沙:いや、全然戻ってこないし
もう昼休みだよ。
〇:そっか。
〇〇は弁当を取り机に座る
沙:ちょっ!そこ!私が座ろうと思ったの!
〇:ここは俺の特等席だ!
沙耶香は床に座りお弁当を食べ始めた
〇:てかそこで食うのかよ
沙:お弁当食べに屋上に来たんだもん
〇:あ〜わかったよ。
ここで食えよ。
〇〇は机から立ち上がり弁当を持って床に座る
沙:いいの?
ありがとう。
沙耶香は微笑み言った
〇:別にいいよ。
沙:意外と優しいところあるんだね
〇:うるせぇ!
〇〇は弁当を食べ終えて壁に寄りかかり眠りにつこうとした。
沙:寝るの?
〇:なに?悪い?
沙:いや、別に悪いなんて言ってないじゃん
〇:そっか。
おやすみ。
沙:おやすみ…。
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先生:授業始めるぞ〜
生徒は席に着く
先生:ん?掛橋も居ないじゃないか?
まったく問題児が増えたもんだ。
授業が始まる。
一方屋上では…
〇:んん…
〇〇は眠い目を擦りながら隣に手を置くと柔らかい感触…。
〇:ん?え?
沙:んん?…はぁ!変態!
〇:なんだよ!お前が悪いだろ!
なんで俺の隣で寝てんだよ!
沙:いや…それは…気持ちよさそうに寝てるから私もって思って。
〇〇の頭の中は沙耶香の話を聞く余裕はなかった。
〇〇が立ち上がると…
〇:うわ!みんな帰ってんじゃん!
沙:うそぉ…。
転校してきたばっかりで誰かと一緒に帰ろうと思ってたのに。
〇:それはどんまい!
〇〇はカバンを持って屋上を出て行く。
沙:ちょっ!待ちなさいよ!
沙耶香も走って追いかける。
しかしもう〇〇の姿は見当たらない。
沙:どこ行ったんだろ?
沙耶香はしょうがなく1人で帰ることにした
沙:はぁ…迷っちゃったよ。
剛:おい。そこで何してんの?
ここは俺の縄張りなんだけど。
沙:迷ってしまって…。
剛:じゃあ俺が案内してやるから来いよ
剛は笑いながら言うが目は笑っていなかった。
沙:だ、大丈夫です。
沙耶香が断ると…
剛:あ?縄張りに入って来たんだからタダで返すと思うなよ?
沙:えっ…
逃げる前に剛の仲間たちに囲まれてしまった。
剛は沙耶香の腕を掴む。
沙:やめて!離して!
剛:大人しくしろ!
剛が沙耶香を殴ろうとした時だった。
男達のなかの1人が倒れた。
〇:てめぇ誰に手だしてんだよ!
剛:お前は〇〇だな。
剛は沙耶香を離した。
沙耶香は走って〇〇の方へ
沙耶香は涙を流していた。
〇:バカがなんでこんな所に1人で来てんだよ。
沙:だってぇ…〇〇が勝手に帰るから。
〇:じゃあ俺たちはこの辺で帰るから。
2人は歩き出す。
剛:クソが!
声とともに頭に激痛が走る。
〇:うっ…バタン。
沙:〇〇!
〇:クソ野郎が…
〇〇は立ち上がって1発殴り返す
剛:なかなかいいパンチだ。
〇:バカ女…逃げろ。
沙:でも…
〇:いいからはやく!
〇〇は沙耶香の背中を押す。
沙:〇〇…ごめん!
沙耶香は走って行った。
剛:あの女はお前のなんだ?彼女か?
〇:あんなやつが彼女な訳ねぇだろ。
剛:お前ら後はやっとけ。
剛はどこかに行ってしまった。
男たちは〇〇に殴りかかる。
〇:数が多すぎる…。
男が鉄パイプで足を殴る
〇:うぁぁぁ!
〇〇は倒れ込む。
倒れ込んだ所を男たちはすかさず何発も蹴りを入れる。
〇〇はピクリとも動かなくなった。
男たちはそれぞれどこかに行ってしまった。
それから数分後、沙耶香が戻って来る。
沙:えっ…あ…!〇〇!
沙耶香は救急車を呼ぶ。
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〇:…ん…。
沙:!?
〇〇くん!
〇:んだよ…でけぇ声出すなよ。
〇〇は身体を起こそうとする
〇:くっ…
沙:まだ無理しちゃダメだよ…。
〇:わりぃ…。
沙:私のこと…
〇:お前のせいじゃない。
〇〇は沙耶香の言葉を遮り言う
沙:でも…。
そんな話をしていると病室のドアが開く
〇母:〇〇!また喧嘩して!!
〇:なんだよ…
〇母:なんだよじゃないわよ!
パチン!
〇:!?
沙:……。
〇母:あなたはなに?
沙:〇〇くんに…助けてもらいました。
掛橋沙耶香っていいます。
〇:別に助けてなんか…。
〇母:〇〇もやる時はやるのね。
〇:なんもしてねぇ
喧嘩しただけ。
〇母:はいはい
わかったよ。
〇:あっそこの…名前なんだけ?
〇母:沙耶香ちゃん?
沙:名前忘れるのは酷くないですか?
〇:なんでもいいけどさ
転校してきたばっかりなんだって。
帰り家まで送ってやって?
〇母:わかったよ。
よろしくね沙耶香ちゃん
沙:こちらこそよろしくお願いします!
沙耶香は深く頭を下げる
母と沙耶香は病室を出て行った
〇:はぁ…今日から退屈な毎日が始まるのか。
目を瞑ると知らぬ間に沙耶香のことを考えてる
〇:俺…あいつのこと好きなのかな。
一方母の車の中では…
〇母:沙耶香ちゃんは〇〇のことどう思ってるの?
沙:え…?
私はちょっとカッコイイなって
〇母:〇〇もね
沙耶香ちゃんのこと好きなんだと思うよ。
沙:どうしてですか?
〇母:〇〇ね
誰かを守って怪我をするなんて初めてなのよ。
沙:そ、そうなんですね
そんな話をしていると沙耶香の家の前に着く
〇母:明日も病室行くと思うけど沙耶香ちゃんも来る?
沙:行きます。
〇母:じゃあ学校に迎えに行くね。
沙:ありがとうございます!
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次の日、沙耶香と〇母は病院に来ていた。
〇:今日も来たんだ。
〇母:沙耶香ちゃんがお話があるんだって〜
沙:えっ!?
〇母:お母さんはこの辺で〜
ジュースでも買ってくるから。
〇母は出て行った。
〇:話ってなに?
沙:いや、特には…
〇:実は俺も沙耶香に言いたいことあったんだよね。
沙:えっ?
名前を呼ばれたことにより顔が少し赤くなる
〇:実は…俺さ、この拳を喧嘩以外にも使えると思ったんだ。
沙:そうなんだ。
どんなことに使うの?
〇:それは…人助けとか?
沙:いいじゃん。
〇:沙耶香の言いたいことってなんなの?
沙耶香は下を向く。
沙:私は…ないよ。
大丈夫だから。
〇:なら俺まだ言いたいことあるから
沙:なに?
〇:俺さ、人のこと守るのに喧嘩したの初めてだったんだよな。
沙:昨日聞いた。
〇:沙耶香のこと好きだ
沙:う、うん///
〇:その…なんだ…
もし沙耶香がよかったら付き合いたい。
沙:うん!
よろしくね!
〇:絶対に沙耶香のことは守ってみせる。
沙:〇〇が彼氏で心強いよ
〇〇は照れたように顔がリンゴのようになる。
〇:ちょっとこっち来てくんね?///
沙:うん
ギュッ︎💕︎
沙耶香の顔が真っ赤になる。
沙:〇〇…///
〇:沙耶香…可愛いよ。
沙:好き…。
沙耶香は〇〇から離れる。
沙:早く退院してね?
早くデートしたいよ。
〇:当たり前だろ。
俺も早くデートしたいわ
そんな話をしていると病室の扉が開く
〇母:ジュース買ってきたよ
〇:ありがとう。
沙:ありがとうございます。
〇:沙耶香はどれ飲む?
沙:じゃあこれ。
〇:じゃあ俺はこれにしよ。
〇母:2人とも仲良しね
沙:仲良くなかったらお見舞いになんて来ません
沙耶香はニコッと笑いながら答えた
〇:可愛い。
〇母:付き合ってるのね
沙:はい!
〇母:沙耶香ちゃんよかったね!
〇:は?
沙:私が言いたかったことは…そういうことだよ。
〇:はっ?やられた。
沙:早く治してデートしようね
沙耶香はウインクしながら言う
〇:お、おう///
〇〇は照れながら返事をする
〇母:羨ましいわ〜
ちょっと気の強い沙耶香
でも俺の身体は勝手に動いていた。
俺はこれから沙耶香のことをちゃんと守っていけるかは不安だけど彼女のことを大切にしようと思った。
俺は沙耶香の笑顔が大好きなんだ。