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妻が乳がんと診断された日

妻の乳がんが発見されたのは2014年1月。検診で要精密検査、その後の再検査の結果を妻と一緒に結果を聞きに行く。
その日は朝から雪が積もっていたが主要道路には轍から溶けている。そんな感じだがやっぱり雪がちらほらししていたとても寒い日だった。

西大路通りを御池より上、総合検診センター附属の病院がある。そこに呼ばれている。
担当とお医者さんはなんとモデルさんの名前と同姓同名の先生。乳腺外科医で弁護士さん。超有名な先生だった。見た感じやさしいおだやかな女性。この方から病状の説明と今後の治療方針の説明を聞く。

少し進行している乳がんです。世間ではよくステージなんとかというが、定義の方法にもいろいろあってわたしはあまり好まない。強いて言えばステージ3Aとなります。

これからの治療ですが、まずホルモン療法から始めて細胞の勢いを抑えつつ状況をみながら抗がん剤を投与します。1週間投与して2週間休みまた1週間投与2週間休みを繰り返しこれを3クール。その後外科手術となります。

もちろん経過を見ながら進めていきます。
と、言いながら先生は涙を流しているのだ。先生が先に泣いたらあかんやん。
これからの乳がんとの戦いにまけたらあかんでという先生の気持ちが入っている。わたしまで泣けてきた。こんな先生はじめて。

でも、あなたには治療法を選ぶことができる。セカンドオピニオンも考えても良い。データはどこの病院でも共有できる。時間は少ないがいちど考えてみてくださいね。

って言われてもはじめての経験でどうすればいいかわからない。その日はひとまず家に帰った。家に帰ったらグッタリして気が滅入った。

あしたから頑張らなきゃと思ったのだ。

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