たくさん給料もらってつまらない老後を迎えたらよろしい
毎年恒例 お盆の仲間の暑気払い。つまり飲み会。わたしを含めて5人集まった。
わたしは機械メーカーを退職したフリーランスで、ふたつの法人の役員だが無給。小さな鉄工所のオリジナル設備のお手伝い。
あとの参加者は、大手半導体会社の社員、船舶部品会社の役員、重機設備メーカーの役員、プリンターメーカーのベテランサービスマンである。
大学の工学部機械科の同級生だからメーカーだ。みんな定年に近い。これから先は普通は給料は半額になる。
半導体会社は定年は60から65歳になって給料はそのままスライドして減らないそうだ。しかもボーナスは3桁、このまま65歳まで働けると。
それをわたし以外の3名は羨ましいという。
どこが?
船舶部品の奴が、わたしに言う。◯◯さんはいつまで休みか?と。プー太郎の夏休みなんて無い。今日の飲み会までの午前午後は仕事だ。休みという概念なんて捨てている。
知っててそんな質問するのか?嫌な奴。彼はこの歳でもいろんなところへ出張しバリバリやってる感を出してあたかも自分は欠けがえのない位置にいるんだぞと言わんばかり。
この5人の中で、ふわっとカースト制度になってる。彼はいちばん上でわたしは底辺。
毎日何をやっても空回りのアラ還ジジイだ。
わたしは来月からハローワークへ行って20年以上雇用保険を払い続けたやつを一旦取り戻す。
メンタル病んで休職の末に退職。特定理由離職者に認定される。こんなみみっちい男の生き方なんて彼らには興味はない。
でも、これから楽しいこといっぱい。たくさん図面書いてみんなに喜ばれる製品を作ってやるのだ。なんだかぜんぜん負ける気がしない。
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