報酬決まってから仕事を受けるのが良い
9月から一緒に仕事をすることになった町工場の社長は朝晩関係なく電話をかけて来る。もちろん仕事での内容。
こんなん見つけたどう思う?とか、こんな順番で進めるけど間違いないか?これ買ってテストするけど何を判断するのか?とか。未知の世界を彷徨う感じ。
今までに無いものを作り上げ、売れたらいいなという思いで一生懸命。そこにわたしが手伝って助けてあげる。
その町工場は、立派な縦型フライス盤とか、NC旋盤とかいろいろありながら動いている機械は僅か。職人さん数名見かけたけど忙しくはしていない。いちおう依頼元からの仕事は来ているようだが、現場には材料とか半加工品とかが見当たらない。儲かっているのだろうか?
社長は自由に生きていて、働いているのか遊んでいるのかいつも何をしているのだかよくわからない。わたしと共同で作る物は秘密で売れるかどうかもわからない。だけどまだまだやることがいっぱいでしかもわからない事だらけ。奥さんもまた何をしているかわからない。いちおう会社の経理と税務と。夫婦揃って楽しそう。この会社儲かってるのだろうかと心配している。
以前、たくさん仕事を受けて納品していたけど、指示されない仕事より自分で作る仕事、開発できる仕事が好きだと聞いた。彼はいつもずーっと考えて試して失敗して、また考えてを繰り返す。
前のわたしの生き方は、悪友から指示されて命令されて経費もあやふや、いっぱい持ち出して損ばっかりして、訳のわからない出張の運転手で、運転して高速代もガソリン代も出ないし法務局の印紙代とか、名刺作成して印刷してその上急ぐから配達せよとサービスだ。
その人から言われたこと。仕事を受けるならちゃんと報酬決めてから取り掛かりなさいと。
その口がいうか?という話。