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いろんな人を巻き込んで大問題

そんなコウノイケさんだが、今回現状の仕様の上位機種の設計の主担当をすることになった。外注設計さんを数名使って(40~50代の女性)プロトタイプを半年で作る。工場に設置し基本仕様を満足するか評価、確認をする。

その設備は、一部の機構が大きくなり当然重量が重くなった。従来機よりも50%重くなる。その機構一式をエアシリンダーで持ち上げる。
コウノイケさんは、未熟な設計者なのでエアシリンダー能力の検討を省き、姑息にもそのままのシリンダーを流用してしまう。計算したかどうかはわからないが、単純にシリンダー径を大きくすればいいものを、そうすれば周辺部品と干渉する。関連部品はたくさんあり変更をするにはあと3週間はかかる。リーダーからは出図納期の説明を完了して遅らせるわけにはいけない。

なので、同じ径の同じストロークのエアシリンダーを選択した。なおも悪いことにシリンダーは垂直設置であって十分な負荷率を考慮しなければなかった。

試作機の評価は何とか手前みそで終わった。問題なしとの評価。
だが、シリンダーの負荷率はギリギリであることは知っている。でも大丈夫だろう。って。

いきなり量産は始まった。通称、垂直立ち上げと言う。月400台の生産でたちまちお客様へ納入された。

…すぐに問題が出てきた。ヘッドが上がらない。もしくは上がるのに時間がかかる。コウノイケさんは現地へ行って考える。エアシリンダーにも個体差がある。これはあかんやん。

空気圧を上げればよいとか、そんな簡単なことではなかった。エアシリンダーメーカーが悪い。補償しろって。何言ってるの。自分の設計の未熟さで優良な部品メーカー様を困らせ呆れられる。

 

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