小説 『不器用で』
2回目読了
感想としては
どの話も読後は爽やかで清々しく感じられた
何より、結末の解釈は読み手に委ねてる感もあって好き
ハッピー、バットエンド、どちらも想像できる
けれども、バットエンド色が強いのは『アクアリウム』
ハッピーエンド色が強いのは『濡れ鼠』かな
清々しさを強く感じられるのは『焼け石』、『テトロドトキシン』
タイトル通り、不器用な主人公達の物語
必要以上に相手の目を気にしたり考えすぎたり、かといって相手に自分の気持ちをを告げることによって、変化する関係性のような何かを恐れて尚更行動することができず自己嫌悪してしまう彼ら
「そんなことで苦しんでいたの?」というセリフがとても印象に残る
自分自身共感できる部分が多々あってとても刺さる内容だった
メディアで観るあのラランド ニシダが書いた小説とは思えない
本当に文才があるんだろうな
これからも芸人としてもそうだが、小説家としても大成してほしいと思う
しかし、苦言を呈するならば
比喩表現が多すぎてかなりくどく感じた
特に『遺影』
ここの比喩表現こんなにいるか??って何回思ったかわからん