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銀河鉄道999 3巻 第3話 それって本当に最善策ですか?

「原始惑星の女王」

停車駅 けんか別れ

 今回の星はスイカのように半分に割れています。
 ここで驚いていると話を進められないのでもう驚きません!笑

 この見た目のインパクトからするとまるで別世界の話のようですが、物語を読み進めるとこの星のたどってきた歴史は地球の未来にも起こりえると思ってしまいました。

 この星は気温39℃完全に亜熱帯です。そして住んでいるのはとても言葉では説明できない、きもい原住民でした。

 このデザインはやばいです。画像はあえて貼りませんので興味のある方は検索してみて下さい。
 その見た目通りたいへん原始的な生活をしているようで、ろくな服も着ておらず、今でも生け贄の儀式なんかをしております。
 もちろんこの儀式に鉄郎は巻き込まれます。そしてなぜかメーテルが女王様として崇められてしまうのでした。

 なぜこの星はこんな姿になってしまったのか、それはサブタイトルにもある通りけんか別れをした事が原因でした。
 昔々自然主義と科学主義が対立した結果、星自体を2つに分けてしまったとの事。科学主義の人々がどこに行ったのかは200年前から通信不能となり誰も知らないそうです。

 我々の世界でも2つに別れている国はたくさんあります。しかしけんかわかれの星のように遠くに行くことはできないため今でも紛争の火種になっているのです。遠く離れてしまえば争うことはなくなるわけで、この解決方法は一見有効に見えますね。
 しかしこれは本当に問題の解決になっているのでしょうか。意見が分かれるたびに分裂を繰り返していたら未来はどうなってしまうのでしょう。

 そうこうしているうちに今度はメーテルが生贄になってしまいました。相手は原始人なので思考はまったく読めません。助けようとした鉄郎も首を絞められて気絶してしまいます。

 そしてこのピンチに今後何度か出てくる解決策、星爆破が登場するのでした。逃げ惑う原始人にメーテルはもうどうしようもないと諦めます。
 そして999号が出発すると同時にこの星は爆発してしまうのでした。

 哀れな運命をたどったこの星に鉄郎が呟きます。

「ほどほどのいいかげんなところで仲よく手をうってゆずりあってくらすのが一番なんだ」

 これができないのが人類の歴史でした。
 将来星を二つに割る技術が開発されてもこんな安易な解決方法にたどりつかないでほしいものです。

「一度起こってしまったことは二度と元通りにもどることはない 一度銀河鉄道の列車に乗った者は二度と引き返すことはできない 宇宙の真理を支配するレールに乗って銀河超特急999は鉄郎をはこぶ どこへ行くのか鉄郎はまだ知らない・・」

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