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旧中山道さんぽ07(桶川宿〜鴻巣宿)

この記事は、旧中山道六十九次約530km(東京日本橋から京都三条大橋まで)をさんぽする記録を綴ったものです。
期限はなく、時間のある時にゆっくり京都まで目指し、1宿1記事を書くつもりです。

計画、決めたマイルールはこちら

さんぽ概要

区間:06桶川宿〜07鴻巣宿
タイム:5時間35分(歩いた日数5日)
距離:19.7km(累計80.4km)※ポピー畑への寄り道5.8kmを含む
歩数:26,967歩(累計113,690歩)
パン屋の数:3店(累計22店)
費用:3,249円(累計13,716円)
 交通費 1,648円
   ファミマ ご飯と飲み物 526円
 お土産 1,075円
※ 距離は寄り道をしているので最短距離ではありません。

ポイント
・鴻巣のポピー畑と麦畑
・暑い
・暑すぎる

お気に入りの項目に🐥つけてます。

桶川宿から鴻巣宿まで。今回は記事も距離も長いです。

鴻巣宿を出ると、郊外型店舗や住宅、駐車場などが建ち並ぶ本当に退屈な2車線の道路がしばらく続きます。

パン屋20号 パーネデリシアきたもと店

100種類の焼きたてパンが売り文句の郊外型大規模パン屋さん

満車

かっこいいお家の門

門が本陣のように立派

個人宅なのか?

北本宿

本宿という交差点に差し掛かると「中山道北本宿」と書かれた石碑と看板があります。宿駅が鴻巣に移転するまでがこの辺りが本鴻巣村として宿場がありました。その後、本宿ほんじゅく(元宿)村と呼ばれ、北本の地名の由来となったそうです。

中山道北本宿

宿場の間の宿として、茶屋が置かれました。
看板で見ることができる写真(1960年ごろ)では、まだまだ緑が多く、魅力的な街に感じます。

森のほうが優勢

北本のあたりは電灯がおしゃれです。

北本市東都公民館

謎にかっこいい

埼玉のパルテノン神殿

多聞寺と一級社天神社

隣の一級社天神社と敷地がつながっていて、行き来が可能です。訪れたときは多聞寺から読経の声が聞こえてきました。

多聞寺
一級社天神社

多聞寺の屋根裏ではムクドリが子育てをしています。

子育てで忙しいムクドリ

東屋があったので、ここで休憩しました。暑くてたまらない。

北本駅前のニアミスパン屋(日乃出ベーカリー)

残念ながら旧中山道から内側に2軒ほど入ったところなので、パン屋とは数えません。

左の建物の1階部分。定休日

そしてこのあたりから江戸時代初期の中仙道である古中仙道が並行して走っており、JRの線路の西側を通ります。

一里塚跡

古中仙道には西塚(埼玉県指定史跡)だけ残っています。東塚は明治16年(1883年)に高崎線の敷設により取り壊し済みです。住宅街の中に突如、ポツンと残っており、塚の上に碑があります。

西塚

🐥東間あずまの富士塚

一里塚確認後、一回来た道を戻り、旧中山道に戻ります。東の富士塚があるためです。富士塚は小さな山という感じで、頂上には社殿(浅間神社)がありました。また参道の方向には富士山があります。富士山を信仰した江戸時代後期以降の「富士講」以前の古い富士信仰による築造とのことで、大変貴重らしいです(北本市指定有形民族文化財)。

境内で私が最も神々しく感じたのは、コーヒーのベンチです。
立派な樹木の間に「UCC COFFEE」のベンチが太陽の陽を浴びながら鎮座しています。

夏の一瞬

なんかよくわからないけど、良い。

家紋がやたらかっこいい家を通り過ぎ、
個人の御宅にしては明らかに巨木すぎる巨木を通り過ぎ、鴻巣市に入りました。

瓦っておしゃれなのでは
神社にあるレベルの大木

鴻巣宿加宿上谷新田の碑

この辺りは人形町と呼ばれ、江戸時代初期に「上谷村の新田」として開発され、家並みが鴻巣宿とつながったため、鴻巣宿の加宿として発展しました。

加宿の碑
雛 人形町

金剛院

八幡神社

🐥カタツムリ

こういう置物が好きです。にしても、玄関の大きさとの比較でわかると思いますが、このカタツムリはめっちゃでかい。ドアの3分の1を塞いでいる。

「なんですか?」

中山道マーク

詳細不明だが、良い。

NAKASENDO

🐥レトロ建物

小判をくり抜かれたような窓の形。右下の「たばこ」の字体も昭和感を提供。

🐥鴻巣市産業観光館ひなの里

鴻巣の人形の実物、歴史年表などを見ることができます。中央の芝生広場には鯉のぼりがなびいていました。

鯉のぼり
お気に入りはこのタコ

金盛ビル

なんか突き出ている建物

鴻巣宿

1843年に人口2,274人、戸数566軒、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠58軒がありました。近代関東三大ひな市(鴻巣・越谷・江戸十軒店)の一つに数えられ、明治に「鴻巣雛」の制作は活況を呈したそうです。
ちなみに、江戸十軒店覚えてますか?日本橋を出てすぐ、室町のあたりに石碑が残っていました。

是よりこうのす宿

鴻巣宿の電灯

北本とは異なる。丸い

ポピーのマンホール

🐥勝願寺しょうがんじ

中山道を左に折れると勝願寺の入口が見えます。
お寺の前には、マダムをたくさん連れたガイドのおじさんや目力の強いワンコがいました。

「おい、気をつけろよ」

寺院には結構な確率で猫がいますが、ここでも2匹いました。
また、ここには徳川家康の従臣である本田忠勝の娘であり、真田氏に嫁いだ小松姫のお墓があります。

狛犬からほんのり沖縄を感じる

🐥第14回こうのす花まつり

ここから中山道を外れ、荒川を目指します。日本一の川幅(2,537m)を見たいというわけではなく、たまたま「こうのす花まつり」が開催されていたからです。
花まつりは複数箇所で開催されているのですが、中山道に近い河川敷にポピー畑があるとのことで、灼熱の鴻巣を川に向かって歩きました。

チラシがおしゃれなため、ひっかかりました
JRの線路を陸橋で越えて荒川へ

鴻巣メインキャラクター ひなちゃん

花まつり会場を橋から望む

庚申塔

川に降りていく途中にありました。お供え物があるため、近所の方が今も信仰しているんでしょう。

ポピー畑ではポピーもすごかったですが、一部残っていた麦畑に麦が実っていてとても幻想的でした。

ポピー

お雛様のマンホール

お腹が減ったのでファミマで腹ごしらえをして、再び中仙道に戻ります。

🐥鴻巣御殿跡

鴻巣駅の近くには、徳川家康が鷹狩りや領内視察時の休憩・宿泊所として建てた鴻巣御殿があります。鴻巣御殿の正確な位置はよくわかってないようですが、全体で1.4haと広大です。

ただ、その跡地に残された御成町東照宮の場所がやばい。

ほっそい道を進んだ先にありますが、アパートのベランダの目の前です。住んでる人の雰囲気がすぐわかります。

この細い道をまっすぐ進む。右は二階建てアパート
ベランダの真ん前

この辺りの商店街の旗には殿様がやってきていたことから「御成町」と書いてありました。

徳川家ゆかりの御成町

周辺では新築マンションも複数建設中であり、高崎線沿いは結構マンション需要があるようです。

比較的新しい

🐥新築マンション COCOCHI FIRST PROJECT

クレーンLOVE
エリア最大級337戸。売れるのか?

パン屋21号 パン工房ファイン

木村木材工業株式会社

好きなタイプ

鴻巣本陣跡

🐥お買い物うさぎ(正式名称は知りません)

なんて幸せそうなんだ

中山道鴻巣宿の碑

鴻巣駅入口交差点付近にあります。

ポレスター鴻巣駅前ガーデンズ

かっこいいから載せます。

夕陽がバックライト

パン屋22号 ホームベーカリーKITAOKA

2階の格子いいですね

🐥法要寺

中山道を右手に折れると法要寺です。だいたい、中山道から寺への参道があり、中山道沿いにすぐ寺があることのほうが少ない気がします。加賀前田家の宿所であり、前田家の家紋と同じ家紋「梅鉢紋」を使っています(先述の勝願寺は宿泊を断ったらしい)。

新築マンション サンクレイドル鴻巣

3LDK3,300万円〜

こちらもバックライトは夕陽

鴻神社こうじんじゃ

ピンク色の幟が多いです。狛犬の箇所にはコウノトリがいます。

もうちょっと色味は抑えてもいいと思う

🐥(有)大一米菓だいいちべいかの「マイルドカレー揚せん」

帰りに鴻巣駅前の「エルミこうのす」というショッピングセンターに寄りました。ここで出会った、カレー煎餅が好きです。

食べ終わってから、写真撮ればよかったと気づいた

実は中山道沿い、勝願寺の手前あたりでこの米菓屋さんの米菓販売店「本手焼おおとり」とジェラート専門店「Gelateria Bambola」を見かけていたのですが、ポピー畑の往復によって体力を消耗していたので、立ち寄ることができていませんでした。

次回は絶対寄りたい。また行きたい場所です。

次の中山道さんぽは涼しくなってから。

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