旧中山道さんぽ06(上尾宿〜桶川宿)
計画、決めたマイルールはこちら
さんぽ概要
区間:05上尾宿〜06桶川宿
タイム:1時間10分(これまで歩いた日数4日)
距離:4.6km(累計60.7km)
歩数:6,272歩(累計86,723歩)
パン屋の数:1店(累計19店)
費用:1,506円(累計10,467円)
パン屋ミカヅキ堂 980円
ローソン 絆創膏と飲み物 526円
※ 距離は寄り道をしているので最短距離ではありません。
ポイント
・パン屋ミカヅキ堂 好き
・1日で20km歩いたところで靴擦れした
・観光協会のおばちゃんに紅花の種をもらって育てた
中山道さんぽの記事も6つ目。今回は桶川宿までです。
距離は前回よりさらに短めです。
上尾宿を出て、JR北上尾駅を過ぎたあたり、右側に黒板の塀で囲まれたお屋敷があります。
須田家
樹が立派。敷地が広すぎてお屋敷も見えません。桶川で特産であった紅花(桶川臙脂)で財をなしました。
紅花が特産となった経緯は以下のとおりです。
紅花1貫(約3.75kg)が米2俵(約120kg)で取引され、商人たちが繁盛していたことは前述の立派な須田家のお屋敷や後述の稲荷神社に紅花商人たちが寄進していた石灯籠からも伺われます。
庚申供養塔
このあたりから、右足が靴擦れしました。ちゃんと靴紐を結ばずに20km歩いた報いです。我慢していたら左足も痛くなってきたので、ローソンにて絆創膏を買ってやり過ごします。ローソンを出ると道路の左手には、
🥐パン屋19号 ミカヅキ堂
久しぶりにこぢんまりとしたパン屋さん。
これまで訪れたパン屋データベースに照らしても、この外観、雰囲気、陳列は当たりの可能性が高いです。
パン屋さんの実力が現れる気がするし、大体のパン屋が売っているクロワッサンに加え、ミルクフランスなどを買いました。
美味しかった!
桶川宿木戸趾(下)
宿場の出入り口、下の木戸です。朝夕定時に開閉されていました。
桶川宿は、1637年ごろは58軒でしたが、紅花が取引されていた1800年には247軒まで増えました。本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠は36軒ありました。
武村旅館(国登録有形文化財)
紙屋半次郎が経営する旅籠屋であり、1852年の建築です。当時の間取りは現在までほぼ引き継がれ、近年まで「ビジネス旅館武村」として営業していたようです。
桶川宿は比較的歴史的遺構が数多く残っている宿ですが、隣地の開発は自由なようで、徐々に失われていく気がします。
島村老茶舖店舖兼主屋(国登録有形文化財)
中山道沿いの店舗は1926年築、奥の木造母屋は1854年築です。武村旅館に続き、桶川は古い建物がかなり残っています。今も現役のお茶屋さんです。
青タイルの美しい築古ビル
剥き出しのコンクリートの柱もよい。
小林家住宅主屋(国登録有形文化財)
江戸時代末期に小林家が建てた旅籠です。1828年、1840年、1852年のいずれかの建築。今はギャラリー併設の喫茶店が入っています。
矢部家住宅(市指定有形文化財)
改修中でした。穀物問屋であり、紅花商人であった矢部家の住宅で、土蔵造りの店蔵です。明治建築らしく、比較的新しいので国登録ではないんですかね。
この手前に島村家住宅土蔵(国登録有形文化財)1836年築がありますが、見逃しました。
桶川宿本陣遺構(県・市指定文化財)
埼玉県内で唯一残る本陣遺構。内部公開はされてません。
中山道宿場館 桶川市観光協会
蕨宿以来の充実した展示です。
そして、ここはボランティアの方たちが予約すれば無料でガイドツアーをしてくれます。
ボランティアのおばちゃんがイキイキと色々説明してくれました。
紅花の説明も充実しており、種も配っていました。
せっかくなので家のプランターで蒔いたところ、2ヶ月ほどかけて1つだけ花を咲かせてくれました。けっこう難しい。
種まきをしたのが5月上旬で時期としては遅く、ギリギリだったようです。
稲荷神社
宿場館を過ぎて、交差点を右折すると稲荷神社にたどり着きます。現在の桶川市と上尾市の総鎮守でした。
日本一の力石
重量は610kgありますが、1852年岩槻の三ノ宮卯之助が45歳の時に持ち上げたとのことで、石に名前が刻まれています(ほんとかいな)。
江戸時代は、祭りなどにおいて力自慢の人がその特技をもって「力石」を持ち上げる興行をしていました。卯之助の名前を刻んだ力石は全国で32個あるとのことです(ほんとなのか)。
稲荷神社の前にいたおじぎ侍
中山道に戻ります。
市神社趾
交差点の公衆電話の裏にひっそりあります。毎月5と10のつく日に農産物の商いが行われました。この市場と宿内の人々を守る神様が祀られていました。
大雲寺
本陣府川家の菩提寺。若い修行僧への戒めとして、夜な夜な女老買いにでる為、背中が鎖で繋がれた女郎買い地蔵があるとのことでしたが、お地蔵さんだらけで見つけられず。
モリテーラー
桶川宿の一里塚跡
歩道橋付近にありましたが、1876年(明治9年)に取り壊し済み。
景観配慮型ピザハット
木戸趾(上)
桶川宿の終わりです。宿町は約1kmです。
次回、桶川宿〜鴻巣宿に続きます。