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プラスチック製ストローより紙製ストローの方が健康に良くない?


環境汚染への配慮から、脱プラスチックを目指して近年使われるようになってきた紙ストローだが、人体への悪影響は、プラスチック製ストローよりも紙ストローの方が高いかもしれないとの研究結果が報告された。ベルギーのアントワープ大学の研究。

食品や飲料と接触する材料や再利用可能なプラスチックにはもともと、動物、人間、環境に有害であることが知られているPFAS(有機フッ素化合物)が含まれている。今回の研究では、ベルギーで市販されている5つの素材(紙、竹、ガラス、ステンレス鋼、プラスチック)で製造された39銘柄のストローのPFAS濃度を調べた。

その結果、ステンレス鋼製のものを除くすべてのストローにPFASが存在することが判明した。PFASは、紙や竹などの植物由来の材料でより多く検出された。具体的には、紙製ストローでは20銘柄中18銘柄〔PFAS濃度は定量下限値(LOQ)未満~7.15 ng/g〕、竹製ストローでは5銘柄中4銘柄(LOQ未満~3.47 ng/g)、ガラス製ストローでは5銘柄中2銘柄(LOQ未満~6.65 ng/g)、プラスチック製ストローでは4銘柄中3銘柄(LOQ未満~0.924 ng/gL)。

本論文の著者は、「植物由来のストローにPFASが存在するということは、必ずしもこれらのストローが生分解性ではないこと、また、そのようなストローの使用が、PFASが人体と環境に曝露する可能性があることを示している」と述べている。

研究結果から、ステンレスのストローが安全で再利用も可能かと思うが、なかなか持ち歩くのは難しそうだ。いっそ、コップに口を付けて飲むのはどうかと思った次第である。

【引用元】https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/19440049.2023.2240908


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