ハーブやスパイスで料理の健康度がアップ?
過剰に含まれる調味料や成分をハーブやスパイスに置き換えることで、料理の健康度とおいしさが増す可能性のあることが、研究結果により示された。米国のペンシルベニア州立大学の研究。
この研究では、まず米国国民健康栄養調査(NHANES)の2015~2018年の食事に関するデータ(対象者9,812人)から、米国人に最も人気のある料理のうち、過剰摂取されている成分(飽和脂肪、ナトリウム、添加糖類)が含まれる10種類(クリームソースチキン、ブラウニー、チリコンカルネ、ミートローフ、アップルパイ、ミートソースパスタ、タコミート、ピザ、マカロニチーズ、チキンポットパイ)を特定。次に、専門家が、料理の風味を維持しながらこれらの成分を減量するため、ハーブやスパイスで再調合を行った。そして、85~107人を対象に、メニューごとにブラインドテイスティングを行い、再調合した料理の外観、風味、食感に対する意見を調査した。
検討の結果、ハーブやスパイスで再調合した料理を食べた場合、未調合のままの場合と比較して、米国の成人消費者の25~100%で飽和脂肪は2.9%~11.4%、ナトリウムは3.2%~11.5%、添加糖類は0.5%~2.7%減量されると推定された。また、ブラインドテイスティングを行ったところ、クリームソースチキンとブラウニーでは、再調合した料理の方が好感度が高く、チリコンカルネ、ミートローフ、アップルパイ、ミートソースパスタ、タコミートについての評価は同程度であった。
著者らは「今回の概念実証研究は、飽和脂肪、ナトリウム、添加糖類を減量し、ハーブやスパイスで風味を増したレシピが消費者に広く受け入れられれば、過剰摂取されている成分の摂取量を有意に削減できる可能性が高いことを示唆している」と述べている。
成分うんぬんの前に、調査した料理のラインナップがどうかと思うが・・・
【引用元】https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2212267223012935