『書かなくちゃ』症候群(2076文字)
「書きたいのに、書けなくなった」
最近、そんな投稿が目につく。
創作しているなら、誰もが陥るこの症状。
その中でも、『逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。——』と自身を責めて、書けずに、落ち込むスパイラル状態。
『書かなくちゃ』症候群
この記事では、その症状をそう呼ぶことにした。
これは、そんな苦しみをすこしでも和らげようと模索する、私なりの対処法をまとめた処方箋(書く知識の常備薬)である。
※効果には個人差があります(ノ∀`)アチャー
書く知識の常備薬
「スランプ」——「一時的な低迷」「心理的な停滞」は原因を考えたり、リフレッシュしたりすることで「また書ける」ことが多いです。
また、『書くことを知る』のも良いかもしれません?
——お空を見上げてたら、アイディアが降ってきて、また書けるようになるかも〜。
これじゃ、書けません(経験済み)。
「書く」ということは、「不足を埋める作業」 です。
書けなくなったと感じた時こそ、文章をよく見てください。
なにを書いたのか?
なにを書いていないのか?
その見極めをすれば、どう書くかが見えてくる、かもしれません。
よく「小説を書くセンスがない」などと卑屈になる、
私のような! ええ、私のような!
(余計かつ大事なことなので2回言いました)
人がいますが、
小説を書くことは、「才能があればこそ成り立つもの」ではないのです。
前置きはこの辺にして、処方箋とやらに参りましょう。いくつか試せそうなものを置いとくので、用法用量を守って、正しく自分を守ってください。
①目標を小さく設定する
「最初の一文を書く」を目標に、書いてみましょう。毎日、数千文字『書かなくちゃ』いけないわけではありません。
②環境や視点を変えてみる
別のキャラクターで書いてみたり、
カフェなど環境を変えてみましょう。
PCで書いている人なら、紙に書いてみるのもアリです。
メインを『書かなくちゃ』いけないわけでもありません。
普段と違う感覚で書けるようになるかもしれません。
③休む。
毎日、「書かなくちゃ」症候群では、心が疲弊します。いっそ、執筆から離れて旅行でも行きましょう。どうせ、また書き始めますよ。
④ショートストーリーを書いてみる
短いストーリーを書いてみましょう。
私だと、『キャラクターの日常』とか、よく書いてました。
こんなキャラだったなぁ、的なのが見えてきます。
⑤書かずに、読む。
書かない時間を、好きな作家のインタビュー記事や読書の時間にあてましょう。
書かない時間を楽しむのも、お忘れなく。
⑥誰かに相談する。
…………ま! 私は、いないけどね!
⑦完璧主義から完了主義へ
0から100点を一気に到達してやろうとすると、難易度が上がります。30〜50点くらいを日々、積み重ねましょう。
「書いた」という達成感を得られます。
経験上、頑張っても80点くらいで止まるのですが、そこは伸び代というやつです。そこから、時間を掛けて1点でもいいから伸ばせるように考えましょう。
⑧日常生活の中でインスピレーションを。
そもそもアイディアがないという人は、日常生活の中でアンテナを張るクセをつけましょう。朝のニュースとか、ファミレスに来ている客とか、『観察眼』を磨くとよいかもしれません。
私も仕事上、『観察』について教えることがあります。その際、こう教えています。
「普段、利用している会社のエレベーター。その一番上のボタンはなに?」
いつも視界に入ってるよね?
大体の新人さんは『最上階の数字』を答えます。でも、実際は『非常用ボタン』が目立つように付いてるんですね。
他には、
どちらの手でもいいので、手の甲が見えるようにかざしてください。
貴方の目に映るもの、例えば『爪』『親指』『小指』と言った感じで言語化してってください。
いくつ答えられましたか?
『水かき』『爪半月』なんて、細かいところまで言えた人はいるでしょうか?
私は、そこまで言えませんでした。
『爪半月』と聴いても、意味が分からなくて認識できませんでした。
観察とは、言語化できないと認識できないものもあるんですね。
「書くことは、不足を埋める作業」と書きましたが、言語化できないのでは、不足を埋められない。そもそも認識すらできない。
ぬるっと終わります。
ほとんどが、仕入れた知識ですが、結構いろいろあるものですね。
執筆には波があると言いますし、書ける日も、書けない日も、焦らず楽しんで行きましょう。
そして、最後に、いままでの全てをぶち壊す。そんな名言を置いときます。