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成果を出せる組織

澤芳樹さんという有名な心臓のドクターがいらっしゃいます。

知人の親類の方ということもあり、氏が出演するテレビ番組を実家に見に行ったり(うちにテレビがない)、氏のインタビュー記事を読んだり。

その中で、「組織の在り方」についてとても興味深い内容がありましたので、紹介します。以下、業界誌からの引用です。


留学先のドイツで感化され、新たな医局文化を築く


医師になってから、ドイツに3年ほど留学した。

ドイツは日本の文化とは全く違い、個人が重視され、教授も学生も皆友達。

そこで組織の在り方を勉強し、教授に就任した時、いち早くそれを取り入れた。

ピラミッド型の組織は上からの指示を待つばかりで成熟しない。

組織は円柱形で在るべきで、研修医であれ、学院生であれ、助教授であれ、皆が自分の力を最大限に発揮できるように、私は精一杯応援すると話した。

私がいつも言っているのは、10年先の自分を想像しなさいという事。

「10年上の先輩で一番輝いている人を見つけて、その人に追い付き追い越すつもりで計画を立てなさい。今年がその10分の1の年で、今日がその10分の1の日だとしたら、今日はすごく大事に思えて来るだろう」と。

そうすると皆やる気が出て、年間300件程だった心臓手術が増え、私の教授就任後は皆でやる事によって1000件になった。

私の教授時代の後輩が今や教授。後輩が育ってくれるのは嬉しい。これからは特に女性に頑張って貰いたいと思っている。心臓外科には心技体が要るので、体だけでは無く、マインドも大切。

Medi Con 2023年3月号より


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