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なぜ官僚は批判されるのか?

2010年に出版された漫画本のコラムより。中央官庁で働く現役キャリア官僚が熱く語っています。

官僚が批判され続ける理由は、官僚が反論しないからではないかと思っている。

自民党や民主党が批判されれば、議員はテレビの討論番組に出て反論する。

しかし、官僚はそうもいかない。

官僚とは、国を動かすための匿名の黒子であり、意思を持っていないという前提のため、どれだけ理不尽な批判を受けていても、顔と名前を出して反論することはしない。

そして、反論しないことは反論できないからと受け止められ、官僚のせいでない出来事までも全て官僚のせいのようになっている。

そのような批判は、官僚になろうという若者を減らしてしまい、日本という国を弱くするだけ。

正しい批判は、国の未来のためになるが、官僚をスケープゴートにした批判は日本を混乱へと陥れる。

理不尽な批判であっても反論すれば、マスコミに面白おかしく書かれる。

それよりも、我慢して国民が忘れるのを待つ、というのが今までの官僚のやり方だった。

しかし、それでは、官僚への不信感や悪いイメージは払拭されないばかりか、ますます大きくなる。

官僚に対する正しい批判のためにも、官僚の実態と本音を明らかにしないといけない。

そう思ってこの方は、漫画雑誌の編集部に連絡をとり、なんとか官僚としての言い分を載せてもらえないかとお願いして、このような企画が実現したということです。

このコラムは、天下り問題やマスコミの問題点などについても言及されていきます。そのへん、またnoteしたいと思っています。

☆出典☆
『エンゼルバンク 13』講談社



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