指輪
姫 『…』
勇気 『姫…ごめんな。』
何気なく見てたドラマの1シーンで
突然、泣き出した。
どうしていいか、わからずにうつむくことしかできない。
こんな風に苦しませるためにココにいるんじゃない。
ただ、姫を愛してるだけで…
毎日だって一緒に居たいだけなんだよ。
姫 『ねぇ、勇気。。
私…勇気に会えた事、後悔してないよ。
むしろ、幸せしか感じてない。
…ありがとう。』
まっすぐに見つめた、
視線は出会った頃のように変わらなかった。
勇気 `好きだ。´
ずっと渡せないままの指輪を
姫は今…右手にはめてくれてる。
姫『勇気、びっくりしたんだから。
洋服整理してたら、内ポケットに…
指輪なんか入ってて、嬉しかった。。
・・・・・・・。
私…勇気にもらってばかりだけど、
今…いちばん欲しいのは…
勇気の温もりが欲しい。』
泣き崩れた、姫を掴もうと手をのばす。
時を止めて…。
その願いと同時に
スルッとすり抜けた。
二度と抱きしめてやれない、わかってた。
俺は、、死んだんだ。
勇気 `マジ…ごめんな。。´
チクショー
俺はもう姫を幸せに出来ないのかよ!
悔しさと悲しみが溢れる。
その時、
姫 『でも、私…大丈夫!
勇気がくれた笑顔が
これからの私を幸せにして くれるからきっと。
だから、泣かないで…
いつまでも勇気が大好きだから。』
その笑顔が愛しくて。
俺の心には暖かくなった。
消えるはずのない心に
君という名のRingと共に
満たされた。
ーENDー