ドクターベル

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最近の記事

やりたいことをやるべきか

やりたいことやれよって言う人がいるんだけど、たしかにその通りで、生きているうちはできる限りやりたいことをやったほうがいいだろう。しかし、やりたいことが趣味であるなら問題ないが、やりたいことで金を稼ぐとしたら、本当によく考えた方が良いと思う。 例えば、ミュージシャンになりたいといって大学卒業後にプロミュージシャンを目指す。しかし、5年後売れず結局辞めてしまった。そうなったとき、普通に就職した同世代は会社で5年分の経験を積んでいる。そこにはもう入っていけないだろう。入っていける

    • 日本企業が賃上げできない理由(仮説)

      日本は世界に比べて給料が上がっていない。連日のニュースで言われている。なぜ日本の企業は給料を上げないのか。 経済やインフレなどいろいろ理由が言われているが、僕は日本の終身雇用制度が大きいと思っている。 まず、終身雇用制度であることで、社員は嫌でも会社に残らざるを得ない。そんな社員の足元を見て、できる限り給料を抑えるのだ。 さらに、この終身雇用制度では、企業はできる限り新卒の中から優秀な社員を育てる。つまり、中途採用は通常では行わない。そうなると、例えば大リーグみたいに年

      • シン・陰キャが医学部で留年しない方法

        AIの登場で、医学部で留年しない方法にも変化が生じている。これまでは医学部で留年しない方法で最も重要なのが情報戦だった。もっと簡単にいうといかにして過去問を入手するかだった。 医学部の進級試験は教授が独自に問題を作るので非常にクセのある代物になっている。国試よりもっと難しいことを聞いてくる。過去問が無いと太刀打ちできない。 その過去問を手に入れるのは、やはり先輩や友人を頼る必要がある。先輩とコネクションを作るには部活に入らなければならない。さらに、答え付きの過去問を一番多

        • 失業率という指標

          世界では失業率が景気の一つの指標として使われている。失業率が増えると報じられると景気が悪くなっていると判断され、途端に株価が急落するなど反応がある。それほど、景気を測る重要な指標になっている。 しかし、この指標はいづれ逆の意味に使われるのではないかと推測する。つまり、失業率が高い方が景気が良いということだ。 ITが浸透して30年、そして、AIが浸透して1年経った現在、本格的に見えてきたのは、仕事に人は必要かという事実である。いまはテキストや画像のAIが主流だが、これからは

          日本のパワハラが無くならないことと新しいものが生み出せなくなった理由(仮説)

          日経新聞を見ていたら、アメリカの転職回数が平均11回のところ、日本は平均2回という記事が載っていた。 これを見て、そういうことかと思った。日本では組織を辞めて、次の組織に行くことが会社や国の制度で難しくなっているのだ。辞めにくいということは、それを逆手にとって上司はパワハラなどを好きにやるだろう。こいつは簡単に辞めることができないし、少しくらいきつく怒っても大丈夫という心情が働いても不思議ではない。パワハラを受ける方も、次の転職ができるか不透明であり、家のローンや退職金のこ

          日本のパワハラが無くならないことと新しいものが生み出せなくなった理由(仮説)

          芸人

          芸人の炎上がニュースになっている。芸人が他の芸人に暴言を吐いて、それが炎上し、仕事から降板することになり、ついには活動を休止するまでに至った。 これに対して、芸人なんだから吐かれた暴言に対し、芸人らしく返すべきだった、プロの芸人ではないという反応も聞かれる。また、時代が変わった、昔なら問題にならなかったという声も聞こえる。 たしかに時代は変わった。今回世間が騒ぐようになったのは、人権に対する意識が強まったことの表れだと感じる。ハラスメントの記事も目につくようになった。個々

          人間は人間に弱い

          AIの性能がどんどん上がっている。今後も向上し、いずれ人間の仕事を奪うだろう。chat gpt-4oを使えば誰だって想像できる話だ。 この生成AIがいいのは、こちらが無理難題を言っても怒ったり、困ったりしないで淡々と反応する。AIには感情がないのだ。だから、使っていて面倒くさくない。 世の中の仕事には人間の感情が介入する。これが非常に非効率である。いつまで経っても営業マンがいる。オンラインを使った方が効率的ではないか。 しかし、実際は対面で人と人が話したほうが案件をとっ

          人間は人間に弱い

          手書きにこだわる人たち

          どうして手書きの書類が無くならないのか。 手書きの書類で申請させて、その書類に穴を開けて、ファイルに閉じて、そのファイルのための場所を確保して。 本当に馬鹿馬鹿しい。 こんなふうだから日本は30年間成長しないどころか、グローバルなIT企業を1社も生み出せなかったんだ。効率的にやろう、仕事から解放されて自由に生きようという、そういうカルチャーがない。 手書きの書類を残す組織にはペナルティーを設けて、IT化を推進する組織に褒賞を与えるルールを作ったらどうか。

          手書きにこだわる人たち

          サウナが流行っているみたいだけど

          サウナで整うということを聞くけど、科学的にどういうことを言っているのだろうか。僕には洗脳のような類に感じる。サウナを売りたい人たちによる宣伝文句ではないか。 サウナは健康的には悪い。脱水状態になり、尿酸値が高くなるからだ。尿酸値が高くなると当然痛風になりやすくなる。 流行りには気をつけた方が良さそうだ。流行りは大抵商売人が仕掛けていることが多い。そういったものに影響されやすい人が多いと観察できる。

          サウナが流行っているみたいだけど

          ひきこもりや不登校の人ほど医学部に行った方がいい理由

          ひきこもりや不登校になる人は、おそらく社会不適合性が高いと思われる。そういう人たちが普通の企業に就職してもおそらくうまくやっていけない確率が高いだろう。学校生活で上手くいかない人が、企業で上手くいくとは考えにくい。 そこで医師になることを勧めたい。医師の数は国がきっちり管理しており、地方を中心に常に医師不足状態にある。例えば中年から医師になっても、就職には困らないどころか、勧誘さえ受ける。引くて数多だ。それほど日本の医師は万年不足している。また、仕事も幅広い。診察して薬を出

          ひきこもりや不登校の人ほど医学部に行った方がいい理由

          シャワー効果

          シャワーを浴びている時、考え事が急にまとまったり、ひらめいたりするときがある。

          電カルの未来

          電カルとは電子カルテののことだが、この電子カルテは病院の業務効率の中核を担っていると言っても過言ではない。 ただ単にカルテを書くことができるだけでなく、患者の検査データを全て閲覧でき、また、全ての検査オーダー、処方を行うことができる。診療録の域をはるかに超えて、オペレーティングシステムとしての役割を担っている。そうなると当然、電子カルテの使いやすさが医療の効率に影響を与える。 昨年から生成AIが登場し、この生成AIが電子カルテに組み込まれるようになることは想像に難しくない

          医学部やめとけ?

          僕は医師だが医学部を安易に勧めない。医学部を卒業して、国家試験に受かるまで、非常に多い暗記を求められるからだ。また、6年間通して試験が多い。文系学部のようにだらだらした、遊ぶことだけ考えた学生生活とは程遠い。 暗記量が多いのは医学の発展によるものだが、膨大な知識を頭に詰めると頭の働きが悪くなる。コンピュータと一緒だ。メモリが増えると動作が鈍くなり使い勝手が悪くなるのだ。 世の中はまだまだ発展途上だ。AIの精度が上がれば、医師に代わって様々な情報を分析して効率良く診断してく

          医学部やめとけ?

          コミュニケーションの技術

          コミュニケーションのハウツー本がいっぱいある。そして、1冊あたりにも多くの項目がある。全部覚えるのは不可能だし、仮に覚えたとしてもロボットみたいな人間になりそうだ。 コミュニケーションで重要なのは、 ①自分の言いたいことを言える ②相手の話を聞ける この2つである。 そして、この2つがどこまでできるかが、相手との関係性に相関していると思う。例えば目上の人とのコミュニティケーションでは、②ができても①はできない。結果的に目上の人とはある程度までしか仲良くならない。友達なら①

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          やりたいことがない

          自分の周りにはこういう人が多くいる。そして、自分もどハマりするような趣味を持っているかというと疑わしい。 やりたいことというのはなんだろう。まず真っ先に言えるのが、仕事では無いということだ。仕事というのは収入を得なければならない。収入を得るという制限が発生する時点でやりたいことより、やらなければならないことのウェイトの方が多そうだ。 では、やりたいことというのはなんだろう。ワクワクするものだろう。若い時に服や鞄を買ってワクワクしたが、これもやりたいことと違うのではないかと

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          階級社会と嘆く人たち

          日本は民主主義である。全国民に平等な権利が与えられている。 しかし、一部の人は階級社会であると思い込んでいるようだ。公的な機関でトップまで上り詰めた人間に対して「上流国民」と揶揄する声を聞いたりする。僕自身医者であるためか、他業種の人から「俺ら庶民とは違うよね」と言われたりする。 いやいや、この民主主義では階級など無いし、皆んなに平等な権利を与えられている。もっと、民主主義に生きている自覚を持ってほしいと思ったりする。 そうはいっても階級社会であると批判する人の気持ちも

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