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挿入障害について②(最初にやった事)

さて、自力ではどうにもならなかったのでセックスカウンセラーさんに頼ることになったわけですが。
セックスカウンセラーってあんまり聞いた事ないですよね?
なんとなく想像はつくかもしれませんが、セックスの悩みを専門にカウンセリングをしてくださる方で、手術や薬の処方などは行いません。
もちろん、カウンセリングの過程で必要だと判断されれば医師にリファーされることもあるみたいです。

私を担当してくださった方の専門が行動療法だったので、行動療法で治療に取り組んでいきます。
行動療法というのは簡単に言うと、
小さい課題を一つずつクリアしていって、最終的なゴールを目指す技法です。


具体的には以下のようなサイクルで進めていきます。

①月に一回、カウンセリングを受けて課題を設定

②1ヶ月間、課題に取り組む
 毎日取り組んだ課題とその進度を記録する
 取り組めなかった日は理由を記録

③次回カウンセリングで記録を見ながら
 フィードバックを受け、次の課題を設定する


じゃあカウンセリングって何するの?と言うわけで、カウンセリングの流れもざっくり書きます。

  1. 現状のヒアリング
    今は何が出来て出来ないのか。
    2回目以降は前回のカウンセリングで設定した課題の進度の報告をします。

  2. ヒアリングした事のフィードバック
    出来た事に対しては褒めてもらえます!
    出来なかった事は何が悪かったのかを一緒に考えていきます。
    →我慢できないほどの痛みがあった?
     怖くて出来なかった?
     夫との関係が悪くなった?
     忙しくて疲れていた?    等

  3. 出来なかった事についての具体的な方策の検討
    ・痛みがあった場合
    →違和感を痛みと感じている可能性がある(怖いと痛みと混同しやすい)ので、出来るだけリラックスして臨む

    ・怖くて出来なかった
    →一つ前の課題からやり直す

    ・夫との関係が悪くなった
    →カウンセラーさんに間に入ってもらって夫と話し合い
    (大体私が勝手に怒ってた。夫ごめん)

    ・忙しくて疲れていた
    →休もう! 

  4. 次回課題の設定

余談ですが、夫との関係に問題ないかはカウンセリング中にめちゃくちゃ聞かれます。
「旦那さんって家事やってくれる?」とか、「お互いのお小遣いってどうしてる?」といった感じで遠回しな言い方ですが。
本当にほぼ毎回聞かれるので、お互い不満が出ないように気をつけていかないといけないポイントなんだと思います。
肝に銘じて今でも出来るだけこまめに不満言ったり聞いたりしております。


さて、ほとんどカウンセリングの話になってしまいましたが、タイトルが「最初にやった事」なので最初の課題の話もしたいと思います。


最初の課題は以下の3つでした。
 ・自分の膣を鏡で見てみること
  (出来そうなら触ってみる)
 ・お手洗いに行く時にケーゲル体操をする
 ・自律訓練法を重感、温感の両方やる


まず、1番目。
挿入練習じゃないのが意外だったのですが、カウンセラーさん曰く、「よくわからないものって怖いでしょう?だからまずは自分の膣を知りましょうね」ということでした。
言われてみれば、確かに自分の膣の位置ってあんまりわかってなかったんですよね。
そんな感じだったので最初は鏡に映る自分の陰部も気持ち悪いし、触る気なんて到底起きないし、頑張って触ってみても慣れない感覚でちょっとつついてみては気分が悪くなるしで、「こんなので本当に出来るようになるの?」と毎日思ってました。
でも繰り返してるうちに、「気持ち悪いけど触っても痛くはないかも?」となって何とか次に進めるようになりました。


次に、2番目。
ケーゲル体操なんですが、これ本来は骨盤底筋を鍛えるトレーニングなんです。
でもトレーニングで力を入れるときに、膣にも力が入る=締まるので、このトレーニングで膣の締まったり緩んだりする感覚を覚えます。
また、なぜお手洗いに行く時なのかというと、締める時に力を入れる筋肉がおしっこを止める時に使う筋肉なのです。
なので、お手洗いに行った時に、出す→5秒止める→出す…を3,4回繰り返します。
これは日々出来るようになっていくのがわかるのでモチベーションアップに繋がりましたし、後々の挿入練習でも役立ちました。


最後に、3番目。
また聞き慣れない単語です。自律訓練法。
すごーく端的にいうと自己暗示を利用したリラックス法です。
公式と呼ばれる決まった文言を心の中で繰り返して、手足の感覚に意識を向けます。
これをまずは重感(重くなる感覚)、出来たら温感(温かい感覚)を感じるように練習します。
こんな感じで書くと何だかちょっと怪しいのですが、慣れてくるとふーっと力が抜けていくので、挿入練習が始まって最初の頃は練習の前にやっていました。
手はともかく足が難しいのですが、寝る前にやると寝つきが良くなるので挿入障害関係なくおすすめです。


最初なので課題も準備運動みたいなものなのですが、ここから指が1本入るまでが本当に長かった…!
というわけで次回は初めての挿入練習についてです。

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