元町雑感

40年近く前になるのか…
学生時代に友達とあてもなく歩いたのは。

その後、好きな人が出来て歩いたりもした。明るい昼も、仄暗くなる夕暮れも、街の灯りが映える夜も。

あの頃の熱感がただ懐かしい。世に言うJD生活とはかけ離れていたけど、私は私の学生生活を楽しんだ。往復四時間の通学時間も、痛学電車も。時折ある痴漢や露出狂には閉口したが、学校に着き友達に聞いてもらって憂さ晴らし出来た。

JD時代の同級生は、生活レベルが今までのそれとは比べられず、世界が一気に拡がった。眩しいことが多かったし、今もたまに感じる。OL時代の同期にはまた違った個性を感じた。浪人した私は、現役合格していたらこの人たちには巡り会えなかったんだと思うと、浪人も良かったなとしみじみ思う。

話は元町。時代はバブル。なかなか買えないブランド品をお給料貰えるようになってから買えて嬉しかった。今はもうその鞄は手元にない。好きな人が好きだったコーヒー屋さんの銘柄も忘れてしまった。手元になくても、銘柄を忘れても。そのお店が続いているのが嬉しい。

石川町駅よりの手芸店で、白のレース糸を買った。値引きされていたのに、さらに端数をオマケしてくれた。これでテーブルセンターを編もう。年内には完成する予定。今の元町の思い出に。

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