未来。

　「本を借りる」ということは、「お借りする」ということ。本を傷めることのないよう大切に保管し、返却期限を守ることを約束する。

　少し前の私には、その約束を守る自信がなかったので、図書館を利用することに抵抗があったが、勢いで借りるところまで来た私。

　私の挑戦を登山で表すと、何合目辺りだろう。１合目？いやいや、登山してみたいなぁ～と思いついたくらいだろうか。

　カウンターにて、返却期日を告げられる。その瞬間、まだ見ぬ未来がやってくることを証明された気がした。

　その日まで私は生きて、本を返却しなければならない。私の仕事。生きる希望……って、そこまではいかないか。