アジア史の「胡」

 ドイツです.今回は普段から馴染み深い「胡」という文字の歴史について駄弁ります。


そもそも「胡」という漢字を見て何が想起されますか?胡椒、胡座、胡麻etc…今でこそ挙げればキリがないほどに融通無碍な文字ですが、この文字は中国史においてとくに重要な役割を果たしているのです。

結論から申し上げますと,「胡」とは
 
 
中国王朝に対して非常に大きい影響をもたらした存在

が由来となっています。これだけだと意味不もいいところなので時系列的に紐解いていきます。

時期問わず,「中国王朝」に対する影響として最大のものを考えれば、まず浮かぶのは遊牧民族でしょう。その一つ目が秦漢時代に殊に北アジアで猛威を奮っていた匈奴が存在します。彼らが持っていたものの中で特筆すべきは,やはり当時漢民族が有効な対抗手段を持たなかった騎馬技術と,それに適応できる機動力を有する服でしょう。そこで、中国側はこの服を手に入れました。これが初代「胡服」です。これは以降の魏晋南北朝代に至るまで中国内で使用され,やがて一般化し事実上消滅してききました。

隋唐時代に入ると,中央アジアのソグド人が絶頂期を迎えます。彼らは中国経済・政治に大きく介入し,先述のそれとは別のニュータイプ「胡服」を普及させました。
また、唐代にはソグディアナあたりから文学作品として胡姫とか色々流れてくるんですけど多すぎるんで割愛します


書く人の気力がなくなったから今日はここまで…続きはいつか書く

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