1993年5月15日Jリーグ開幕を振り返って
1993年5月15日に日本に初めてのプロサッカーリーグが開幕。当時大学3年生だった私が、将来Jクラブスタッフを志した、その出発点を振り返る。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、所属クラブのJ3リーグ開幕、なでしこリーグ2部は、未だ開幕を迎えることができていない。コロナ終息後に「サッカー(スポーツ)を通じて、地域・社会へ元気の源を発信したい」願いは関係者共通の想いだと思う。
今日5月15日。Jリーグが開幕した日をきっかけに、続くかどうかは非常に不透明、かなりの不定期になると思うが、サッカーが大好きで、スポーツを専門に学び、自分がなりたい職業に就き、仕事をさせてもらっている私の多少の経験談や大切にしている事が、後進の学生に少しでも役立つことを願って、noteに新しくチャレンジしてみる。
さて、1993年5月15日に日本に初めてのプロサッカーリーグが誕生した。当時、私は大学3年生。春先に交通事故に遭い、入院しながら大学に通っていた。右膝後十字靭帯断裂と右足首剥離骨折。今も後遺症がある。一言でいうと、交通事故に遭うまでは”ちゃらんぽらんな学生”だった。自分は何に向いているのか、将来どうなりたいのか、何を成し遂げたいのか、何の目標もなかった。交通事故に遭い、物理的にサッカーができなくなり、3か月ベッドの上で考えたところで、「今後どうしたら良いか?」答えをすぐに見つけることはできていなかった。
そんな中、5月15日にJリーグが開幕。ゼミの先生との幸運な出会いもあった。大学3年生のゼミの忘年会で、先生が冗談で私に言ってくれた「お前、将来Jリーグのチェアマンになれよ!」という一言で、初めて「Jリーグクラブの経営に携わる仕事がしたい」と、自分の人生の目標、やりたい職業、なりたい自分を見つけることができた。
そこからは、将来なりたい自分に向かって、他人よりも努力したという自負はある。もちろん自分の努力だけで現在に至るわけではなく、ご指導いただいた沢山の先生方や出会い、家族のサポートがあってこそであり、常に感謝している。
私はスポーツが好きで、スポーツを大学や大学院で専門的に学び、幸いにしてスポーツを職業にできている。一方で、「スポーツのことしか知らない」では通用しない時代になっている。後進の体育系の学生が、スポーツの世界で今後も飯が食べれる保証はどこにもない。様々な職種の方々がスポーツ界、スポーツビジネスに参入されてきているので、幅広い見識についていけないと取り残されるだろう。だからこそ、自分から新しいチャレンジをしていくことが必要だし、日々「学ぶ」という姿勢、自己研鑽が大事ではないだろうか。