フットボールの理解と本質

ご縁から広島県人・元プロフェッショナルレフェリーの家本政明さんのお話をがっつり聴かせていただく貴重な機会を頂戴した。
沢山のことを質問させていただいて、これまでの経験から自分が学んだことを意見として述べさせていただいた。

おかげさまで仕事上、ピッチ脇から何度も家本さんのレフェリングを観る機会に恵まれてきた。常に選手と笑顔でコミュニケーションを取り、試合終了後は、両チームの監督スタッフ、選手らが「納得した表情」で引き上げてくる光景を何度も観てきた。

プロサッカーの世界の勝敗は、監督スタッフ・選手の人生を左右するくらい、生きるか死ぬかに直結していると言って、決して過言ではない。
スポーツであるが故に、勝者と敗者が生まれるのは必定であるが、勝者も敗者も、試合終了後に家本さんのレフェリングで監督や選手が「納得した表情(納得感)を見せる」のは、なぜなのか?
今回、沢山の質問をさせていただいて、家本さんのプロフェッショナルレフェリーとしての価値観や考え方に触れて、自分が大切にしていることと、ほぼ全て同じであり、非常に共感することばかりだった。

例えば、聞いてみたかった質問のひとつ。
サンフレッチェ広島で森保監督が就任。森保さんは「フェアで激しく」が信条の人。日々のトレーニングから「予測して正しいポジショニングを取っていれば無駄なファールは必要ない」を選手たちに徹底指導していた。
その結果、選手に、チームに、フェアプレーが浸透。累積警告による出場停止の選手がシーズンを通じてほぼなく、一年間チームが安定して戦うことに繋がっていった。そして、Jリーグチャンピオンチームが同時に年間フェアプレー賞を初受賞。森保さんにとっては当たり前のことであろうが、フェアプレーの徹底とチームの勝利・優勝は両立することを示したのは、スポーツの価値を体現したと言っていい。

自分の観察どおり、家本さんが最も重要視されていたのが、まさに「ポジショニングと予測」だった。
「正しいポジショニングを取ることで、より多くの情報が入ってくるので、より客観的な判断が可能になる」とおっしゃっていた。
また、「ベスト、ベター2つ、ワーストを常に予測してポジショニングを取っています」とも。
選手にとっても、レフェリーにとっても、重要なポイント、本質は同じということだと、あらためて理解、確認ができて嬉しかった。

「人間は誰でもミスをするでしょ。ミスをしない人はいない。ミスを許容したうえで、どうしたら良くなるのかを考える。レフェリングを通じて、どうすれば良くなるのかを考えて、ゲームを創っていく」
家本さんの人間性と価値観、考え方。すべてが素晴らしく、貴重な沢山の学びの機会をいただき心から感謝です🙏

本質を理解すること、フットボールを理解することが大事。

近い将来、また一緒にお仕事させていただく機会が必ず来ると思いますので、勝手に楽しみにさせていただきます‼️
買って読んだ著書は、過日息子に読みなさいと送ってたので、著書にサインもらえず残念でしたが(笑)

#フットボール
#本質

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