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オリンピックレガシー

昨年ご縁を頂戴し、長野に来させていただいて、プライベートな時間で学びたかった、感じたかったのが、1998年長野冬季オリンピックの記憶と感動だ。いわゆる「オリンピックレガシー」を感じたかった。

感動の記憶を挙げればきりがないが、清水選手がスピードスケート男子500mで金メダル。モーグル女子で里谷選手が金メダル。スキージャンプで船木選手が金メダル。とりわけ脳裏に焼き付いているのが「ふなきぃ~」と祈る原田選手らが率いたスキージャンプ男子団体の金メダルだ。その感動の映像は、白馬村スキージャンプ競技場内にあるオリンピックミュージアムで見ることができる。

白馬村スキージャンプ競技場では、リフトに乗って、ノーマルヒルの出発点まで行ける。ここからスキー板を履いた人間が飛び出して距離を競うスポーツであるのだが、選手たちはこのノーマルヒルのジャンプ台、ラージヒルのジャンプ台のスタート地点に立つまでに、いったい子供の時から何本練習してたどり着く世界なのだろうかと率直に思った。

長野市のエムウェーブ内には、大きなオリンピックミュージアムがある。初めて見学したときは、催事をやっていたので、催事目的でアリーナに来た人が、家族が、ついでにオリンピックミュージアムを見学して、長野冬季オリンピックの歴史はもちろん、近代オリンピックの父と呼ばれるクーベルタン男爵が唱えたオリンピズム(オリンピック精神)に、身近に触れることができる。

オリンピズム(オリンピック精神)とは、簡単にまとめると、「スポーツを通じた心身の向上、友情や連帯、フェアプレー、平和な世界の実現」だ。いわゆる「スポーツの本質的な価値」を表現している。次世代の子供たちが、深くは理解できないまでも、ミュージアムに来て本物の金メダルを見たり、選手たちが成し遂げた瞬間の写真といった心揺さぶる展示物を見るだけでも、夢や希望、目標を持つきっかけになるだろうし、そこに価値があるように思う。

長野駅に降り立ったら、大きな1998年長野冬季オリンピックのロゴマークが目の前に飛び込んでくる。長野にお越しになる方がいらっしゃれば、ぜひ30分でもエムウェーブのオリンピックミュージアムに足を運んでいただきたい。そして、「スポーツの本質的な価値」「スポーツの良さ」を感じていただけたら幸いです。


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