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カメレオンサッカーの本質とは
WEリーグのプレシーズンマッチ4試合が終了した。AC長野パルセイロ・レディースは2勝2敗。プレシーズンマッチ=プレシーズンであるからこそ、試合結果に一喜一憂することなく、自分たちの現在地(現在の実力)がどこにあるのか、本質を見極めることが最も重要だと思う。
プレシーズンとは、そういう時間。チーム作りの時間だ。
はじめに、プロクラブでの20年間での様々な経験を基に、あくまで広報の立場から個人的に感じている部分、個人的な視点である旨を記します。かつ、レディースのサッカーに特化した話として記したいと思います。
WEリーグ開幕初年度の今年。2月14日に新チームが始動した。メディアの皆様から良く聞く質問として「どんなサッカーを目指しますか?」という問いが必ずある。
それに対して監督は「どんなサッカーにも対応できる、カメレオンサッカーを目指します」と、まじめにコメントされていた。
実は、広報担当としては、本音は「カメレオンサッカー」という言葉が独り歩きしなければ良いがと思っていたが、まったく独り歩きしていないというある意味自虐的(笑)
しかしながら、個人的な経験上、プロサッカーの世界で結果を出すには、「カメレオンサッカー」ができることが、『実は勝利を掴むために最も本質を突いている』ということをお伝えしておきたい。
サッカーは相手があるスポーツだ。長いリーグ戦では、対戦チームは必ずスカウティング映像を分析して対策を練ってくる。すなわち、90分の試合中、1シーズンを戦う中で刻々と状況が変化する。システムであったり戦術であったり。
競技レベルが高くなればなるほど、1つの戦い方しかできないと、対策を打たれ易い。相手の対策を上回る対策を選手たち自身、チーム自身が選択肢を持って長いシーズンを戦わないと、勝利や優勝を掴むことは難しい。加えて、怪我人を出さない、無用なカードをもらわないフェアプレーの徹底も重要になる。
「基礎」と「応用」で考えると、現在のレディースチームの状況は「基礎」能力を高めている時期、現状分析の時期と言える。
どんなサッカーにも対応(応用)できる基礎力を身につけることが本質的に重要だ。
9月のWEリーグ開幕まで、あと3か月しかないとも言えるし、まだ3か月もあると言える。大切なことは、常に学ぶ姿勢を持ち続け、向上心を持ち続け、真摯にサッカーに向き合うことだと思う。1日1日を大切に。
重ね重ね2月14日に新チームがスタートし約4か月が経過した。技術レベルはまったく関係なく、サッカーが心から好きで、真摯にサッカーに向き合っているレディース選手たちを人間的に素晴らしいと心の底から感じる。そういった一所懸命な姿が、多くの方の心を動かす、サッカー・スポーツの素晴らしさだと思う。
男子・女子かかわらず、すべては選手のために、チームのために、クラブのために。チームスポーツの本質である助け合いの精神を発揮して、日々成長していこう。そうすれば自ずとポジティブな道が拓けてくると思います。