Speed IX Premium Performance Review
個人的にはここ最近で一番衝撃を受けたモデル。
ここ最近のアジアブランドの台頭には本当に驚愕しています。
まさかLi-ningやAntaが国内の、しかも大規模量販店の店頭で見れる時代になるとは…。
現段階においては圧倒的なコスパといっても過言ではないかなと思っており、それが国内に本格的に殴り込みに来ていることを考えると日本で結構なシェアを取っていた欧米メーカーや日本メーカーはなかなかに戦々恐々ではないかなと思っています。
一消費者としてはシンプル選択肢が増えただけなので嬉しいしかないんですけどね。
近年日本におけるバスケシーン全体の盛り上がりを受けての事だと思いますし、一昔前の縮小傾向を見てた人間からするとただただ歓喜。
世界市場的に見ても最近ではSkechersまでもが市場に参入してくるという大乱闘っぷりを見るに、これからも市場もニーズもライナップすらも拡大していってくれるであろう期待が見えるので、とても楽しみな所存です。
それはさておき話を戻しまして、アジアモデルの台頭。
皆様の中ではすでに手に取ってご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、近年のアジアブランドシューズ、一昔前の安かろう悪かろうから大きく飛躍を遂げており、その性能・質感どれをとってもトップブランドに引けを取らない段階にまで来ています。
長期間NBAアスリートを支えてきた実績やプレイヤーからのFBはもちろん、トップブランドで活躍していたデザイナーなどが参画したり等、これまでしっかりと商品力の強化に取り組んできたからに他ならないかと。
とりわけLi-ningにおいては、Wadeと2012に契約をして早11年。Peakの方が先駆者ではありますが、NBAにおけるシェアではすでに勝っている状況。(Antaがさらに頑張っている)
その11年のノウハウはもちろんレギュラーモデルにも注がれており、そこで登場したこのモデルが自分にとっては結構衝撃的でした。
というわけで、今回は”Li-ning Speed IX Premium”を見てみようと思います。
”IX”が示す通りシリーズとしては9作目。少なからず9年の熟成を得ている訳ですね。
実は、割と初期にあるSpeed 3を取り上げたこともあります。懐かしい。
デザインに一目惚れして購入しましたが、サイズを誤り深くまで履けなかった悲しい思い出。
ただ、当時の出来はお世辞にも良いというものではなかった状況…。そこから早6年。もう全く雲泥の差でした。
では早速見て行ってみましょう!
今回チョイスしたカラーは”Peach”。文字通り桃。
「すげー!かわいい!」とか思って勢いで購入したものの年齢的に少しこっ恥ずかしさもあるかなーとか思いつつ…。ただ意外にも周りの評判は悪くなかったです。
■ディティール
ではまず外観から。
All Cityでも思いましたが、本当にトップブランドのそれに負けないくらい質感高く出来てるんですよねー。
特に個人的に驚いたのはCOOL SHELLと呼ばれるシースルー素材の質感。
個人的な印象ですが、アジアブランド唯一の泣き所って”トレンドが多少遅れる”ところかなと。まぁ見方によっては”後出しジャンケン”ができるという事でもあるんですが、このシューズのシースルー素材に関しては本家を越したんじゃないか?と思える程でした。
アッパーのメッシュは、具体的なモデルを表すとJordan 34のそれにとても近い透明な糸のナイロンシート。
フレキシブルでありながら目もしっかり細かく、耐摩耗性も高いもの。
正直この価格帯のモデルでこれができると思っていなかったので、これだけでも結構な驚きでした。
もう1点の衝撃点、それは”シュータンもシースルー”という事。
これの何が凄いって「立体構造でクッション性もちゃんと作りつつ透過性も作れている」ということ。
厚みこそ薄めですが、シューレースの圧迫を逃がすには十分。厚みを持たせれば持たせるほど透過率に影響出ますしね。
是非現物見てみてください、これは結構感動できると思いますよ。
■フィット
では早速堪能させてもらいます。
シルエットは現在のトレンドのTheローカット、構成もアッパー+インナーブーティーというオーソドックスな組み合わせ。
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