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Air Zoom UNVRS FlyEase Performance Review
気になっていたモデルであることは確かだったんです。
これまでにもNikeは完全シューレースレスなプロダクトを何足か手掛けており、それらの何れも完成度の高い仕上がりだったんですよ。
「そもそもこの”シューレスレス”ってなんの為に開発してるんだろう?」
ふと感じた疑問。
諸説によるとシューズ(靴)の起源、つまり靴という概念が出来上がった時点から紐を用いた調整機構というものが採用されていた様なんですよね。
(私調べなので間違ってるかもですが…。)
じゃあなぜこの機構を排する必要があるのか???まずはモデルの成り立ちから考えてみようと思います。
という訳で、今回は”Nike Air Zoom UNVRS FlyEase”をレビューしてみようと思います。
…ちょっとね、異質過ぎて定価で試す勇気が無く、そしてセールでも買い逃すという凡ミスを繰り返しここまで着用が遅くなってしまいました…。
界隈を見渡すと@Zeroさんが着用したのくらいで、日本国内では不人気だったか色物に見えたか、殆ど情報が無いんですよね。
…そこにトライしたくなる天邪鬼魂!!!!!
という冗談(半分本気)も程ほどに、個人的には結構な意欲作だと感じていたのは確かで、しっかりとスポットライト当ててあげたいなーと思ったのが本音です。
では早速!
今回チョイスしたカラーは”Multi-Color”という2ndリリースカラーで、ライニングが左右色違いであったり、アウトソールやストラップのNikeレターがマルチカラーとなっているのが映える一足。
■ディティール
そもそも”FlyEase”とは。
Nikeの発信するメッセージはとても明確で、
「常に枠を超え、限界を推し進めようとする私たちの取り組みは、アスリートのパフォーマンス向上だけでなく、すべてのアスリートに履いてもらえるシューズを生み出すことにも心血を注いでいます」
Via Nike
であること。
この”すべてのアスリート”というのが、
ナイキ フライイーズシステムを取り入れたシューズには、明確な設計理念があります。それは、障がいをもつアスリートの意見や思いを受けて、あらゆる能力のアスリートに役立つスマートで優れたデザインのシューズを作ることです。ナイキフライイーズシステムを取り入れたシューズとなるのは、以下の3つのデザイン基準のうち、少なくとも2つを満たすことが必要です。
1. 開閉が簡単である
2. 着脱が簡単である
3. 様々な足の形状に対応できるように調節可能である
Via Nike
という事。
この難題に対してこの理念に従い、プロダクトとしてリリースする姿勢は本当に凄い事だと思うんです。
少なくとも私が知る限りではほかのブランドで同様の取り組みをしているという話は聞いた事が無いです。
そしてこのZoom UNVRS FlyEase。
開発にはWNBAのスター選手であるEllena Delle Donne(E.D.D.)と障害を持つお姉さんのアドバイスを含めて開発され、「トップアスリートでも履けることを証明したかった。」との事で、EDD自身も着用してプレーしています。
バスケットボールシューズにおけるFlyEaseプロダクトは、Lebron自身が力を入れているのかSoldier 8から以降連続して採用されており、”足入れ”に対するソリューションとしてファスナーを用いた開閉機構を有していました。ただ、これらの状況からもわかる通りこれまでのFlyEaseシリーズはと言うと、既存プロダクトにフィット簡易化のソリューションを追加付与して作成しているものが多かったというのが自分の認識です。
それに対してこのシューズはFlyEaseをメインに据えて1から作られた初めての(パフォーマンス)シューズではないかと。(もし自分の把握外で既にありましたら申し訳ないです;)
故に随所に配慮が見られます。
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