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Brand X(ブランドクロス)「柔軟剤プロジェクト」_01


はじめに

2023年4月から、Brand X(ブランドクロス)では新しい柔軟剤を開発してお届けするプロジェクトを進めています。

このプロジェクトはBrand X(ブランドクロス)が目指すものづくりのかたちとして象徴的な取り組みになるはず。商品が完成するかどうかまだわからない段階ではありますが、プロセスから進行形でみなさまにお伝えしていくことで「私たちがやりたいこと」をより深く知っていただけるのではないか……

そんな想いがあって、シリーズものの記事を書いていくことにしました。今回はプロジェクトのきっかけや、現在までの進捗についてご報告していこうと思います。

きっかけはクリエーションアムールでいただいた「お客さま」の声

事の発端は、すでにこのnoteでもお伝えしている展示会「クリエーションアムール」でした。

Brand X(ブランドクロス)としては初の展示会出展と言うこともあり、メンバー一同、意気込んで準備を進めていました。その中で「どうしても余剰香料をつかったアイテムを用意したい」という想いがあり、「無駄を出さない少量で確保できるもの」という条件下で容器を確保。3種類のファブリックミストをご用意することができました。

その結果、ご来場いただいたお客さまから大きな反響があり、私たちの想定を超える量が売れました。その一方でお客さまからは「この香りを使った他の商品も欲しい」「シリーズ化して欲しい」というご要望が。

幸い、私たちが確保していた余剰香料はまだ残っていました。ならば、この香りでどんな商品がつくれるか考えてみよう……そんな流れではじまったのが、この「柔軟剤プロジェクト」だったのです。

上質な香りを気軽に纏える。そんな商品を目指して

因みに、今回使用している3種類の余剰香料は、世界的なベストセラーとして知られる香水をイメージしてつくられたもの。ファブリックミストが人気だったのも頷けます。だからこそ、お客さまからいただいた「柔軟剤」というアイデアには大きな魅力を感じました。

大好きな香水の香りを気軽に身に纏えるようになる。しかも、本来なら捨てられてしまう運命になった香料を有効活用して。それってすごく素敵なことだと思いませんか?。

「余剰を活かす」「新たな余剰を生まない」ものづくりの難しさ

こうして「余剰香料を活かした柔軟剤を開発する」というプロジェクトが動き出しました。しかし、どんなに魅力的な商品であっても、それを生み出すために新たな余剰を生み出してしまったら意味がありません。

そこで私たちはまず、Brand X(ブランドクロス)が進めている限定販売に合う必要量を設定して、余剰になっている容器を探すことからはじめました。

すると、Brand Xの取り組みにご賛同いただいたメーカーさんから「柔軟剤にちょうどいい600本の余剰容器がある」という情報を奇跡的に入手。適正価格で買い取ることができました。3種類の香料を使った柔軟剤を200本ずつつくれば新たな余剰は生まれないことになります。

しかし、ここから話は少し複雑になってきます。というのも今回使用している3種類の余剰香料……実はすべて別々の工場の在庫だったんです。つまり、3つの工場から一端、別の工場に香料を集める必要がありました。

そこで柔軟剤を試作し、洗濯テストを繰り返しながら香料の濃度、価格の設定を進め、さらには品質チェックや種類の作成、法律上の確認を実施。Brand X(ブランドクロス)のオリジナル商品としてラベルをデザインしてみなさんのもとに送り出す……というプロセスを現在、少しずつ進めています。

難しいからこそ、試す価値がある

まだまだクリアすべき課題はたくさんありますが、このプロジェクトが上手く行けば、余剰を活かし、余剰を生み出さない「新しいものづくり」のかたちが確立できる。私たちはそう信じています。

今までとは違う仕組みでものをつくる。それは決して簡単なことではありません。でも、信念を持って行動すれば、今回のように「こんなものが欲しい」と話してくださるお客さま、協力してくれる工場や会社と出会うことができると言うこともわかってきました。

柔軟剤の完成は2023年の秋を目標としています。今後も、このプロジェクトの進捗を継続的にお伝えしつつ、お香などのニューアイテム開発にも取り組んで行きたいと思いますので、どうぞご期待ください。


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