第16話 葬儀の手配
母が病気になりました。
病名は急性骨髄性白血病でした。
2018年11月2日、母は旅立ちました。
病気が発覚してから、母とは、緊急時のことを話し合う機会をもちました。母は、とにかく密葬を希望しました。それは、父の葬儀が盛大で大変だったので、私には迷惑をかけたくないという気持ちと、中学高校をミッションスクールで過ごした母の静かに天国に行きたいという希望でした。
密葬ということで、呼んで欲しい人のリストは事前に母が作っており、その人達だけで済ませて欲しい、式という式は行わないのが母の希望でした。
ということで、お通夜、葬儀、告別式、全て行わず、母がリストアップしたメンバーでひっそりと行いました。
賛美歌を流して欲しい。
というのが、母の唯一の望みでした。なので、火葬までの間は、賛美歌のCDをできるだけかけて過ごしました。
このように、故人の遺志で式を行わず、火葬のみを行うことを「直葬」と呼ぶそうです。私が依頼した葬儀屋さんも、近年直葬の依頼が増えているそうでこちらの意図を汲んでくださりスムーズに行ってくださいました。
母の場合は、
亡くなった日に自宅に戻る。
↓
翌日、死亡届と火葬許可証を提出(葬儀屋さんが代理)
↓
火葬の日を決定
↓
火葬
だけのシンプルな直葬という形でした。この間、葬儀屋さんが毎日ドライアイスを替えにきてくださり、その都度、必要なものがないか確認してくださりました。死去の通知のはがきの作成などをお願いしました。
また火葬の際に棺に一緒に入れて欲しい物を聞いておくとよいと思います。母の場合は留袖と写真をお願いされました。この点に関しては後日エンディングノートでも記載致します。
というわけで、私の場合は直葬だったため、葬儀に関しては色々と経験談をお伝えすることができなくてすみません。葬儀について簡単にまとめましたので、お読みください。
【葬儀屋さんとの打合せ】
お通夜・葬儀・告別式・火葬の日程を決めます。
火葬は、火葬場の空き状況などもあるので、葬儀屋さんが調べて候補日をあげてくださるかもしれません。それに合わせて、告別式、葬儀の日が決まり、その前日をお通夜とすることが多いです。亡くなった方を送る方で話し合ってお日にちを決めてください。
【お通夜】
地域や、それぞれの宗教・宗派、〇〇家によって異なると思います。私もそうでしたが、直面するまでわからないこともたくさんあります。機会をもうけて話し合うことをおすすめします。通夜とは本来、葬儀の前に一夜を通してお別れを惜しむという意味がこめられています。仮通夜、本通夜、半通夜というように忙しい現代社会や、都会では、細分化もされているようです。こちらも葬儀屋さん、ご家族と話し合ってください。
【葬儀・告別式・火葬】
葬儀は、亡くなった方を葬る儀式を指します。こちらも通夜同様、地域や、それぞれの宗教・宗派、〇〇家によって異なると思います。告別式は、そのお別れの式(会)を指します。どのような式を希望するのか、生前に話し合っておいてください。(エンディングノートで再度記載します。)
火葬においては、注意事項がひとつありました。宗教・宗派によって、火葬する際にお経をお願いするのと、四十九日の法要は同じお坊さんでないといけない宗派がございます。お家がそれにあたるのか確認してください。
火葬後に埋葬許可証をもらいます。これは四十九日まで大切に保管をお願いします。
(続く)
イラストは元吉茉莉花さんです。twitter(@marika_3o210 )
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