第18話 葬儀の後で(14日以内にやらないといけないこと)
母が病気になりました。
病名は急性骨髄性白血病でした。
2018年11月2日母は旅立ちました。
火葬をする日の朝、葬儀屋さんが手配した業者が棺を持ってきてくれました。手早く組み立て、布団に寝ていた母の遺体を丁寧に棺へと入れてくれました。
そこで集まったみんなで準備されたお花を敷き詰めたり、母が棺に一緒に入れて欲しいと言っていた着物(留袖)、おじいちゃんと飼っていた犬のアクセルの写真、大好きだった旅行の本などを入れました。
母は、生前に棺に入れて欲しい花の色を指定していました。色の指定があるとお花屋さんも、葬儀屋さんも花の種類を選びやすいと思います。こちらも話し合っておくといいかもしれません。(エンディングノートの欄で再度まとめます。)
紫とクリーム色のお花に囲まれて、母は家から火葬場に運ばれていきました。私は自分の車を運転して、母の乗る車の後をゆっくりと追いました。
火葬場は、およそ20年前に父が亡くなったときと同じ場所で、一瞬にして様々な記憶がフラッシュバックしました。父は薬剤師会のお偉いさんだったので、式は壮大で百人近い人の前で挨拶をしたのを今でも憶えています。
今回は、母の希望で4人だけの静かな旅立ちでした。もちろん、色々な作法はわからなくて不安でしたが、担当の方が教えてくださりながら、火葬、骨上げ、拾骨を済ませました。(その時、火葬場から埋葬許可証をもらいますので、そちらの保管だけは気を付けてください。私は、骨壺を入れる桐の箱に一緒にしまいました。)
4人だけでしたので、帰りに母が食べたひつまぶしをみんなで食べ、思い出話をたくさんしました。母の親友は涙を流して母との別れを惜しんでくれていました。
帰宅後は、仏壇の前に小さなテーブルを組み立て、母の写真、香炉、リンを並べ、真ん中に骨壺を置きました。四十九日までは、仏壇を閉めておくようにと言われましたのでその通りにしました。(宗派によって違いがあると思います。葬儀社の方、葬儀のときに呼んだ方に確認してください。)
この時点で精神的にどっと疲れたのですが、数々の手続きを全てひとりでやらないといけませんので、ここからは、やることリストを作り順番に進めました。まずは、14日以内にやらないといけないことです。
1.除籍謄本の発行
除籍謄本とは、その方が亡くなったことを証明してくれている戸籍謄本です。わたしの場合は、区役所で発行致しました。葬儀屋さんが死亡届を既に提出して頂いていたので、その繁栄に多少時間がかかる場合があります。必要な方は、この時に、世帯主変更届も提出してください。(世帯主変更届は、世帯主が死亡後14日以内にお願いしている自治体がありますのでお忘れなく)
2.保険証の返却
私の場合は、年金事務所がある建物で行いました。こちらでは、母の後期高齢者医療被保険者証を返却しました。その際に、本人確認所(私は、運転免許証)、印鑑、除籍謄本を持っていきました。
保険料が後日返還される場合など、担当の方に詳しく確認をしてください。また、葬儀代の領収書提出が必要となりますが、埋葬料として5万円が支給されます。こちらも、窓口で確認をお願い致します。
(続く)
イラストは元吉茉莉花さんです。twitter(@marika_3o210 )
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