<レポート>BRANDED SHORTS 2024 セミナー TikTok縦型ショートフィルムにおけるブランディングメソッド
SSFF & ASIA 2024で開催されたBRANDED SHORTS の未来を考えるセミナー。今回は「TikTok縦型ショートフィルムにおけるブランディングメソッド」の書き起こしレポートを紹介いたします!
開催日時:2024年6月10日[ Mon ] 16:00-17:00
会場:赤坂インターシティコンファレンス
ゲスト:TikTok for Business Japan Creative Director 橋本 剛典さん
サイバー・バズ メディア局局長・to buy編集長 海野 萌さん
阿部:皆様、本日は「BRANDED SHORTS ×FUTURE〜TikTok縦型ショートフィルムにおけるブランディングメソッド〜」にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)では、2016年に、企業や団体によるブランデッドムービー(ブランディング構築を目的に制作する映像)を国際短編映画祭としての独自の基準を設け、ショウケースおよび優秀作品に賞を授与するBRANDED SHORTSを設立いたしました。そして、本日はそのブランデッドムービーの今後の可能性を追求するトークセミナーを行ってまいりたいと思います。申し遅れました、私、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジアおよびBRANDED SHORTSプロデューサーの阿部龍太郎と申します。よろしくお願いいたします。
このイベントは、生活者にとっての価値と企業やブランド側からのメッセージを両立するコンテンツをTikTokを活用して発信するにはどうしたら良いのかについて、TikTok for Business Japan, Global Business Solutions, Creative Solutions, Group Head 橋本剛典さんと株式会社サイバー・バズで「to buy」編集長/メディア局局長を務める海野萌さんと一緒に、TikTokの特徴や企業や行政のコンテンツ事例などをふまえながらTikTokにおけるブランデッドムービーの可能性について考えていきたいと思っております。
それでは早速、ゲストにご登壇いただきたいと思います。どうぞ拍手でお迎えください。まずは、橋本剛典さん自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?
橋本:初めましてTikTok for Business クリエイティブソリューションチームのヘッドを務めております、橋本と申します。よろしくお願いいたします。
阿部:ありがとうございます。次に海野さん、自己紹介をお願いいたします。
海野:初めまして、サイバー・バズの海野と申します。私は、TikTok上のメディアである「to buy」の編集長をしております。本日はよろしくお願いいたします。
阿部:よろしくお願いします。それでは、ここから私もモデレーターとして参加させていただきたいと思います。
まず、ご存知の部分もあるかもしれませんが少しおさらいから入っていければと思います。「今TikTokを使って、何か発信をしているよ」という方は、いらっしゃいますか。
ありがとうございます、何人かいらっしゃいますね。では、「TikTokを普段見ている」という方はいらっしゃいますか。
やはり見ている方は多いですね。自分から積極的に動画を投稿するというのは、まだハードルが高いのかもしれません。見たことはあるよという方がいらっしゃったので皆さん何となくイメージは沸くかと思うのですが、プラットフォームとしてどういった特色があるのか?特に発信する側の特色を、まず海野さんからお聞きできればと思います。
レコメンドの精度とスピードが圧倒的なTikTokの特性
海野:もう皆さん実感されているのではないかなと思うのですが、やはりレコメンドの精度とスピードが圧倒的だなと思っております。私がいつもよりも3秒とか6秒とか少し長く視聴すると、「おすすめ」欄に関連動画がすぐに出てくるので、自分では意外と気づかない、「こういう系統のものが自分は好きだったんだな」という発見もできますし、好きの解像度を上げてくれるところがあるのかなと思っています。だからこそずっと見続けることができるし、ずっと見ているからこそコメントもしやすい。他のSNSやプラットフォームと比較して、大体5~6倍ほどコメント数が多いような感覚がありますね。
阿部:打ち合わせのときに、TikTokは炎上しにくいというのを聞きました。
海野:そうですね。言い切ることはできないですが、平和なプラットフォームだなと思っています。これだけコメント数が多いのに、炎上の火種がTikTokにはあまりないのかなと思っています。その点は、発信者側として安心できるポイントではないでしょうか。
阿部:うんうん。確かに言われてみれば、炎上しにくそうな印象です。
海野:そうですね。コメントに対してさらに別のユーザーがコメントすると、そのコメントにまた「いいね」が付くこともあるので、「共感」という点でも平和と言えるのではないでしょうか。好意的なコメントがされやすいっていうところは実感としてあります。
阿部:何らかのコミュニティを作っていきやすいという意味では、ファンを作るのがブランデッドムービーですから、非常に親和性があるなと、今のお話を聞いただけでも思いましたが、橋本さんはいかがでしょう。
橋本:そうですね。やはり、レコメンドのシステムが非常に優れており、各コンテンツは、好意的に受け止められる可能性の高いユーザーに届きやすい傾向にあるので、ネガティブなコメントは比較的付きにくい状況であると思っております。
ストーリーテリングする場合のポイントは?0秒で手を止めさせろ!
阿部:TikTokの特徴のひとつとして「縦型」がありますが、動画を縦型で作る、ストーリーテリングをする場合のポイントもぜひお聞かせください。
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